日の光が波間にちりばめられて、見つめる彼らを歓迎しているように輝いている。 頑強な肉体を惜しげもなく夏の日にあぶらせながら、下帯姿の長曾我部元親と徳川家康が腰に手をあて、海に向かって仁王立ちをしていた。「よっしゃ。家康。いっちょ、あの岩場まで競争しようぜ」「成長したワシの泳ぎを、見せてやるぞ元親」 きらりと白い歯を輝かせあった二人が、波が打ち寄せる岩の上に立ち、ヘリに足の指をかける。「いくぜ」「いち、にの」 さん、と飛び込んだ二人は、ぐんぐんと泳ぎ進んでいく。波をかき分ける二人の背後に、白い道が出来ては追いかけるように消えていく。そうして「ぷはっ」「はっはぁ! 俺の勝ちだな」「元親には、やはりかなわないな」 目的の場所へ到達し、さわやかな笑みを浮かべあう。岩に手をかけ、腕の力だけで上がった二人は、岩の内側に浅瀬がある事に気付き、近づいた。「おっ?」「これは、すごいな」 二人が岩の内側で見つけたのは、恐ろしいほどおおきなイソギンチャクだった。「こんなに大きなイソギンチャクが育つなんて。豊かな海なんだな」 近寄り、手を伸ばした家康に「イソギンチャクの触手には毒針があるから、不用意に手を伸ばすんじゃねぇ」 元親が慌てて手を伸ばし、振り向いた家康が足を滑らせ「あっ」「おっ」 思わず伸ばした手を元親が掴み、二人して「んぶっ」「ぶはっ」 イソギンチャクの上に倒れこんだ。「あっ」「いてっ」 ちくり、と肌に小さな痛みが走る。うねうねと動く触手が動き、二人を包み込もうとしてくる。その中を泳ぎながら、ちくりちくりと小さな痛みを感じつつ逃れた二人は、ふうと息をついて岩に上がり肌身を確かめた。「これといって、刺された痕は無いな。元親は、どうだ」「俺も、別になんともねぇな。小さな魚を痺れさせて捕まえる程度だ、から?」 ん、と元親が首をかしげて家康が目顔で問いかけ「あっ」 異変に気づいた。ちらりと互いに目を合わせ、ぎこちなく口の端を持ち上げる。「元親も、か」「おお。これって、そうだよな」 二人の視線が相手の顔から降りていく。互いの目に映った相手の股間が、膨らんでいた。「痺れっつうか、なんつうか」「ああ。ちょっとこれは、困った効力だな」 はは、と照れくさい乾いた笑いを交わした二人は、目を逸らす。「まぁ、こんぐれぇなら、ほっときゃあ治まるだろうし。大丈夫だろう」「ああ、そうだ……な」 ずあ、と大きな水音が立ち、振り向いた二人は、イソギンチャクの触手が伸び上がり、水を舞い上げているのを見て「元親っ」「家康っ」 声を掛け合い逃げようとし「ああっ」「くぅうっ」 触手にからめとられた。「くっ、くそ。元親、大丈夫かっ」「うねうねして、気持ちわりぃぜ。家康、逃げられそうか」「んっ、くぅ、だめだ。思ったより強、ぁあっ」「くっ」 触手が、二人の肌に毒針を刺す。そこに甘痒い疼きが生まれ、二人は歯を食いしばった。触手が、彼らの逞しく盛り上がった胸乳を滑りながら進み、色づきに先端を押し付けて「んぅっ」「は、ぁ」 乳腺に毒針を刺した。じん、と乳首が痺れて疼き、もどかしさが沸き起こる。「ぁ、元親」「は、家康」 触手が肌の上を滑り、乳首にからんで強弱をつけ絞ってくる。「んっ、ふ、ふぁ、っ、く」「んっ、くそっ、ぁ、あは、ぁ」 じわりと、胸で生み出された快楽が下肢に下り、下帯が苦しいと思うほど牡を熱くさせていく。「は、ぁ、元親の乳首っ、ぁ、すごく赤くなって、腫れて、ぁは、は、ぁ」「ふっ、ふ、ぅう、家康もっ、ぁ、すげぇ、乳首もげそうに尖って、ひっ、触手がっ、ぁあ」 自由を奪われ、体中を触手が滑る。足の付け根をくすぐられ、ぶるりと身を震わせれば先走りが滲んだ。「はっ、はぁ、く、力が、入らない」「んっ、ぁ、俺も、だ……ぁ?」 触手が下帯にからみ引き、ぶるんと猛る二人の牡がこぼれ出る。そこに、手足を縛る触手よりも細い触手が滑りより「ま、さか」 家康が頬を引きつらせ「冗談じゃねぇぞ」 元親が戦慄した。 そんなところに毒針を刺されれば、どうなってしまうのか。 ぞくり、と背筋が寒くなる。そんな二人をあざ笑うように、細い触手はクビレにからみ「くっ」「ひっ」 クビレの裏筋に、ちくりと毒針を刺した。「あ、ぁあ、元親ぁ」「んんっ、家康っ」 互いを気遣う声を向けながら、むずむずとしはじめた下肢に意識を引きずられる。「ぁ、はっ、く、ぅうっ、んっ」「ふっ、くぅうっ、ぁうっ」 歯を食いしばり、わき腹をくすぐり背筋を撫で、乳首にからみ牡を扱く触手に耐える。ちらりと元親が家康に目を向けて「あっ、ああ、やめろっ、家康、逃げろっ、くそ」 元親の声に自分の下肢を見た家康が、触手が先走りをこぼす蜜口を狙っているのに気付き、息を呑んだ。そして「っ! 元親、オマエもっ」「えっ、ぁ、ひっ、ひぃいいいいっ」「く、ふぅううっ」 互いの声かけも空しく、逃れられずに蜜口の中へ触手の侵入を許した。「ぁ、く、ぅううっ、も、とちかぁ、あっ」「ふぁ、あ、いえ、やすぅうっ、ぁ」 うねうねと、蜜筒で触手が蠢く。「ふっ、ぁ、元親のチ○ポがっ、ぁ、すごい、脈打って、は、ぁああう」「ひんっ、ぁ、家康のもっ、ぁ、はちきれそうになって、ぁふ、ぁ、ああ」 ぐちぐちと動く触手が、蜜筒の奥にも毒針を刺した。「ひっ、ひぃいいぃいいっ」 家康が悲鳴を上げ「ぁはぁああううううっ」 元親が吼える。ふくらみきった蜜嚢が、蜜筒に送りだす欲液をかき回されて、二人の理性が崩壊していく。涙を流し、身もだえながら望む射精は与えられず、二人は相手を気遣いながら、淫蕩の嵐に呑まれ揉まれる。「ふっ、ぁ、ああ、くっ、ぁ、イクッ、あぁあ」「ひっ、ぃい、イキてぇ、のにぃいいっ」 拷問のような快楽だと感じた二人は、ひたりと尻に当たった感触に、身を強張らせた。「ま、さか」「じょ、冗談じゃねぇぞ」 尻の谷を、触手が開く。二人は恐怖に引きつった顔を見合わせ「はぎっ」「ぁぐっ」 触手に秘孔を貫かれた。「んぁあっ、元親」「ひぃいっ、家康ぅ」 ずむん、と入り込んだ触手は、まるで知っているかのように秘孔の泣き所を強く押しながら、毒針を刺した。「ひはぁあああっ」「いぁあああぁあああっ」 顎を仰け反らせ、二人が絶頂を迎える。けれど、放つための蜜筒は触手が埋め込まれ、開放されるべき快楽が逆流した。「ひっ、ひぃいっ、ぁあ、元親ぁ、元親あぁあ」「んはぁあっ、家康ぅうっ、家康っ、かはぁああっ」 涙を流しながら名を呼べば、触手が二人を寄り添わせる。頬を擦り合わせた二人は唇を重ねあい、舌を伸ばして吸いあった。「んふっ、はっ、はぁ、元親ぁ、すご、ぁ、はぁあっ」「はひっ、ぁ、家康ぅうっ、んぁ、奥っ、ぁ、うねうねっ、ひぃ」「も、元親のチ○ポに、触手が出入りしてっ、はっ、はぁあっ、すご、ぁ、ぐちゃぐちゃっ、子種が掻き出されてぇええっ」「ふひっ、ひぃんっ、ぁはぁあ、家康のぉっ、ケツっ、触手、ぁ、いっぱい突き刺さって、う、動いてっ、は、はぁあっ」「んぅうっ、乳首っ、あぁ、疼いてっ」「俺もっ、ぁあ、たまんねぇ、ぁ、もっと、ぁあ」 触手に犯される相手を気遣う気持ちが、いつしか互いの淫靡な姿への興奮に変わる。「はぁあっ、ぁあ、元親っ、ぁあ、すご、元親のチ○ポもっ、ぁ、尻もっ、触手に広げられてっ、ぐちゃぐちゃにっ、ひはぁあっ、んぁああ」「家康ぅうっ、家康のっ、ぁあ、チ○ポが、も、爆発しそうにギンギンでっ、ぁ、乳首ももげそうなぐれぇ、ぁはぁあ、なって、ああんっ、すげぇ、ぁ、奥っ、ひっ、ぁあ、奥に毒針っ、や、ぁああ」「んはぁううっ、ワシもっ、ぁあ、また、く、ぅうっ、刺されっ、刺さっ、刺っ、は、ぁあはぁああっ」 家康が背をしならせ、ビュクビュクと欲液を吹き上げる。「はっ、ぁあ、ずりぃ、ぁ、家康だけイカせてっ、ぁ、俺も、俺もイキてぇのにぃいいっ」 二人の嬌声が岩場に木霊した。 毒を刺されて触手に犯され続けた二人の泣き顔が、愉悦の笑みに変わっていく。「はひっ、はひぃい、きもちぃ、ぁあ、すごっ、ぁあ、もっと、ぁ、元親ぁあっ、潮ふいてっ、は、ぁ、すごぉ、ああ、ワシも、ぁあ、もっとぉ」「はひぁああっ、ぉふっ、ぁ、もぉ、出ねぇっ、からぁあ、そんっ、扱ぃああっ、ひんっ、家康ぅうっ、はっ、すげ、ケツに何本咥えさせられてんだよぉお、俺もっ、もっと、ぐちゃぐちゃにっ、はぁああっ」 二人の帰りが遅いと心配をして船を出し、探しに出た元親配下の男たちが、とんでもない光景に慌てて触手を切り、イソギンチャクを串刺しにして遠ざけるまで、彼らは犯され続けた。「家康さんっ、兄貴! 大丈夫っスか」 男たちの問いかけに、自由になった二人は腕を伸ばし絡まりあい、唇を貪り相手の牡を扱きだす。「んっ、ふ、ふぅう、元親ぁ」「ぁはっ、家康ぅうう」 ごくり、と救出に来た男たちの喉が鳴った。「ぁ、ああ、疼いて、治まらないんだ、元親」「俺もだ、家康、はぁあ、たまんねぇ、もっと、ぁあ」 濡れた瞳を、二人は男たちに向けて微笑み、尻を突き出し双丘を自分たちで広げて見せた。「その、腰にある逞しいもので、貫いてくれないか」「ああ、野郎ども。立派な海の男の証で、掻きまわしてくれ」 牡から猥らな液をこぼし、ひくつく媚肉を見せ付けてくる二人の媚態に、男たちは色めき立ち、慌てて下肢をむき出しにして、飛びついた。「ああっ、兄貴っ。あの兄貴がこんなになっちまうなんて」「家康さんっ。こんなことには無縁そうな家康さんが、こんなヤラシー顔をするなんて」「んはぁあっ、ひっ、ぁあ、しゃぶって、ぁあ、しゃぶりながらっ、ぁあ、奥ぅうっ、はっ、乳首ぃ、もっと、ぁあ、気合いれてっ、はぁああ、野郎どもっ、ぁあ、もっと、ぁはぁあ家康ぅうっ」 男たちにむしゃぶりつかれながら、元親が家康に腕を伸ばす。「はぁあぁ、ごりごりぃっ、おくっ、はぁあ、太ぃいっ、ひっ、乳首っ、あ、そんっ、もげるっ、ぁ、あ、イイッもっと、ぁあ、チ○ポしゃぶってくれっ、あはぁあ元親ぁああっ」 家康も手を伸ばし、二人は強く手を握り合った。「はひっ、はんっ、はんっ、はんぁああっ、もっとぉ、あ、たまんねぇっ、足りねぇよぉおっ」「ワシもっ、ぁ、もっと、ワシにもっ、ぁあ、牡臭いのっ、ぁ、もっと、注いでくれぇえ」 複数の男たちの欲液を浴びせかけられながら、家康と元親は顔を寄せ合い、唇を重ねた。「は、ぁあっ、すご、元親の顔、西海の鬼とは思えないほどっ、んぁ、いやらしいな、ぁは」「は、ぁううっ、家康もっ、ぁ、天下人ってぇ顔じゃ、ぁあんっ、ねぇ、はぁ、すげ、そそるっ、んぁ」「兄貴も、家康さんも、たまんねぇっス」「むっちむちな体に、俺の子種をぶちまけられるなんてっ、くぅう」「んはぁ、まだまだっ、ぁ、もっと、はぁあ、もっと、飲みきれないぐらいにっ、ぁ、奥にっ、はっ、はぁああっ、ワシの奥を満たしてくれっ」「ひぃいっ、ぁ、そんっ、乳を吸っても、出ねぇからっ、ぁあ、扱いてっ、ぁ、扱いてくれよよぉおっ、ひっ、んぁああ、熱いのっ、奥っ、きたぁはぁあああっ」 イソギンチャクの毒気が抜けるまで、二人は屈強な男に組み敷かれ乱され、声を上げる相手の姿に自分を見ながら、犯され続けた。「はひぃいいいっ、もぉ、らめぁあぁああっ、もとちかぁああはぁああんっ」「ひぐっ、ぁあもぉ、も、腹いっぱ、ぁあ、いっぱいらぁあううんっ、れちゃぅうっ、子種もれちまぁあっ、ひぁ、あうう、いえやすぅうううっ」 犯されきり気を失った二人は、目が覚めればウソのようにすっきりとしていて、いつものさわやかな笑みを浮かべ、迎えに来た男たちと共に戻った。「まだまだ。世の中にはわけのわからないことが、たくさんあるな元親」「ああ。これに懲りて、不用意になんにでも近づいたりはすんなよ、家康」 ははは、と笑い声を立てる二人の肢体の味を知ってしまった男たちは、それから時折、海に出ればあのイソギンチャクがいないかと海面を覗き込み、またあの淫蕩の宴を味わいたいという望みを、夢に見るほど抱くようになるなどと、二人は夢にも思わない。2013/08/06/