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湯欲

 蒸風呂は、戦国の世では広く知られた入浴法であった。
もうもうとたちこめる蒸気にあぶられ、毛穴が開き汗が出る。汗で浮かんだ汚れを、竹でできたヘラで垢をこそげ落とす。大衆の風呂屋には、赤をこそげ落としてくれる女がいることもあった。
 薬草などを浸した湯をわかし、浴堂の中に湯気を入れて疲れを癒す、今でいうサウナのような入浴法であった。

 むんむんと湯気のこもる浴堂に、のしのしと入ってきた男が居た。
 みっしりとした筋肉に包まれた体は、並の人よりも頭ひとつふたつ分くらい飛びぬけている。抜けるような白い肌に、白銀の髪。前を隠そうともしない豪胆な若い男は、左目を紫の眼帯で覆っていた。
「兄貴」
「兄貴、こっちへどうぞ」
 先に入っていた男たちが、湯気のもうもうと沸き起こる場所を空けて、若い男――長曾我部元親を誘った。
「おう」
 男らの誘いに歯を見せて笑い、元親は空けられた場所へと進む。どっかと腰を下ろして湯気を浴びていれば、毛穴が開き汗が吹き出る。じっとりと肌を濡らした元親に
「兄貴。俺らに垢を擦らせてくだせぇ」
 男たちが竹へらを持って、言った。
「おっ。なら、頼むとするぜ」
「へいっ」
 男たちに腕を伸ばせば、男たちは丁寧に元親の体を竹へらで擦りはじめる。最初は広く。徐々に狭く。筋肉の筋まで丁寧に擦り上げ、足の指、手指の間も磨き、ヘソにも小さな竹べらを当てて傷つけぬよう、丁寧に垢を落とす。
「んっ、ふう」
 心地よさに元親は目を細め、息を漏らした。
「おっ、兄貴。疲れ魔羅ですか」
 言われてみれば、心地よさに元親の男根が少し、持ち上がっている。
「ん。ああ、そうかもしれねぇな。ま、ほうっておきゃあ、治まるさ」
 この程度ならば、気にして処理するほどでもない。豪放な元親に、男たちが顔を見合わせ頷いた。
「せっかくだ。兄貴。誰もしねぇような所まで、磨かせてもらいやす」
「あん?」
「チンカスをほじるなんてこたぁ、めったにしねぇでしょうし。このさいだ。乳首のシワの垢も、ほじくり取っちまいましょう」
「うえぇっ? おい、ちょ――ッ」
 目を丸くして元親が言われた言葉を理解する前に、男の一人が元親の牡を握った。思わず息を呑んだ元親に、男は竹べらを向けて牡のクビレを擦り始める。
「んっ、ん――ちょっ、ぁ、オメェらっ、ぁ、ああ」
 別の男が竹楊枝を取り出して、乳首をつまみシワをほじくりはじめた。
「ぁはっ、ぁ、はぁあうっ、んっ、ちょ、ぉ、ぁ、まてっ、ぁ、はぁあ」
 両方の乳首をほじくられ、牡のクビレや溝を擦られて、逃れようとする傍から力が抜ける。かわりに、いじくられている箇所が凝った。
「兄貴。相当、溜まってたんじゃねぇですか。こんなにビクビク震わせて、汁を漏らして」
「ぁはっ、ぁ、やめっ、ぁ、いじっ、ぁはぁううっ」
「乳首のシワも、膨らんで伸びたみてぇですぜ。コリッコリに固まって、ポロリと落ちちまいそうだ」
「はひんっ、ぁ、やめっ、いじんっ、な、ぁあ」
 元親の息が荒くなる。肌が浴堂にこもる熱と、体の奥から沸き起こる劣情に桃色に染まった。
「ああ、兄貴。ダラダラ液をこぼして、相当に溜まってたんすねぇ」
「ついでだ。こっちの孔もほじくって綺麗にしてさしあげようや」
「ああ、そいつぁいいな」
「ぁひぃっ」
 男の一人が竹楊枝を元親の蜜筒に突き立て、蜜液をほじくりはじめた。思わず足を持ち上げ開いた元親の秘孔が見える。それのシワを見た男が
「おお。こっちのシワの隙間にも、垢がたまってるかもしんねぇな」
「でも、そこは濡らさなきゃ傷がつくんじゃねぇか」
「なぁに。濡らすなら、兄貴がガマン汁をたっぷり溢れさせてっから、問題ねぇ」
「ああ、そうだな」
 元親の先走りを指で掬っては秘孔に塗りつけ濡らし、内壁を擦りはじめた。
「はひっ、ぁは、ぁううっ、やめっ、ぁ、ああ」
 いじられた乳腺から甘痒いものが全身に広がる。絶頂を迎えぬように調整された牡への刺激に、ほじくられる蜜筒の快楽に、媚肉を指で擦られる野欲に、元親の理性が崩壊し、淫蕩に塗りつぶされていく。
「ぁはぁううっ、ひっ、ぁあ、もぉ、ぁ、イキてぇっ」
「兄貴。まだまだ、もっと綺麗になるまで、ガマンしてくだせぇよ」
「おっ。兄貴の尻孔、指に絡み付いてくるぜ。気持ちいいんですかい、兄貴」
「ぃひっ、ぁはぁううっ。イキてぇよっ、ぁあ、チ○ポに溜まって、ぁあ、もっ、あはっ」
「兄貴の乳首、真っ赤になって、ぶるぶる震えてるぜ。もしかして、擦りすぎて腫れちまったのかな。舐めて、治してやんねぇと」
「ぁひっ、は、はんっ、ぁはあうんっ、ひっ、乳首ぃ、ぁ、は、しゃぶっ、ぁ、しゃぶったら、ぁあっ」
「おっ。兄貴のチ○ポも血管浮き出るほど、ガッチガチになっちまってる。こっちも、舐めたほうがいいかもしんねぇな」
「ぁひゃぁううっ」
「兄貴の尻孔、指じゃあ奥までは届かねぇな。もっと長くて太いモンで、擦らねぇと」
「おう。なら、丁度いいモンを、俺らは持ってんじゃねぇか」
「ああ、そうだそうだ。俺らのチ○ポで、擦りゃあいいのか。よし、兄貴。奥までしっかり、磨いてあげやすぜ」
「あ、何――待て、ぁ、ちょ、待っ……が、ぁはぁおおおぅ」
 乳首を吸われ、牡をしゃぶられ、奥まで牡を突き立てられる。手の空いている男たちが竹べらで肌を擦ってくるのも、快楽に抱きすくめられた元親には、愛撫となった。
「ぁひぃいっ、はひっ、ぁ、ちくびぃいっ、んひっ、は、チ○ポっ、チ○ポぁあっ、きもちぃ、はっ、ぁ、もっと、ぁあ、イクッ、イクぅううっ」
「んっ、んんっ、はぁ。兄貴、すっげぇ濃い――もっと、絞りきってさしあげやしょう」
 放った元親の牡を、ごしごしと男が扱いて先端を吸い上げる。
「ぁはぃいんっ、らめぁ、ひっ、ひぃいっ、ちがうのっ、ぁ、クルッ、クルからぁああっ」
「ふっ、くぅう、兄貴のナカっ、すげぇ締め付けてきやすぜっ、はぁあ、コイツぁ、擦りがいがあらぁな」
「ぁふぉおおっ、はげしっ、ぁあ、奥っ、ひぃい、熱っ、ぁ、はぁあ、出てるっ、ぁあ、オメェのっ、あ、子種がっ、ぁあ」
 ぷし、と元親の牡が決壊し、さらりとしたものが吹きあがった。
「ぅおっ。さすが兄貴だ。鯨にも負けねぇぐれぇの潮吹きだぜ」
「ぁひぃいいんっ、らめぁはぁあ、とまらねぇ、ぁあ、とまらねぇよぉおっ」
「くぅうっ、兄貴。こっちも、止まらねぇぜっ」
「はぎっ、ぁううっ、おっ、おふぁああっ、子種っ、ああ、もぉ、いっぱい、ぁ、飲めねぇよぉおっ」
 かわるがわる突き立てられ奥に放たれながら、欲液を絞り続けられる。髪を振り乱しもだえる元親の目は劣情によどみ、焦点をなくした。
「ぁひぃいいっ、チ○ポぉおっ、きもちぃっ、ごしごしっ、ぁはぁあ、もっと、ぁ、磨いてっ、ぁ、奥もぉ、もっと、ぁあ、いっぱい……っんは、乳首っ、ぁ、もっと、ほじって、ぁあ、グリグリしてくれよぉおっ」
 唇を笑みの形にゆがめ、舌を覗かせ涙を流しながら、元親が吼える。
「ぁああっ、きもちいっ、ひぃいっ、きもちぃっ、もっとぉ、ぁはぁあ、こわれりゅっ、ぁあ、奥ぅう、びゅくびゅくぅう、いっぱ、ぁ、子種おいしっ、ぁあ、はひぃいっ」
 自ら腰を振り、腕を伸ばし余った牡を掴んで扱き、口を寄せてしゃぶりはじめる。
「んふぉ、ぅむっ、はぁあ、うめぇっ、ぁあ、もっと、はぁ、もっとぉお」
 元親にねだられるまま、男たちは包み込むような恍惚の目を向けて、元親の望みを叶え続けた。

 長い航海を終え、久しぶりのゆれない場所に足を下ろした野郎共が、疲れを癒すために風呂に入る。
 疲れを癒す薬草を混ぜた湯を沸き立たせ、湯気にしてたちこめさせた浴堂で、それぞれが骨の奥から疲れを外へと出しているところに
「おう。いい塩梅じゃねぇか」
 前を隠そうともせずに、のしのしと元親が入ってきた。
「あ、兄貴。どうぞ、こっちへ」
 先に入っていた野郎どもが、湯気のもうもうと沸き起こる場所を空けて、元親を誘った。
「おう」
 男らの誘いに歯を見せて笑い、元親は空けられた場所へと進む。どっかと腰を下ろして湯気を浴びていれば、毛穴が開き汗が吹き出る。じっとりと肌を濡らした元親が
「オメェら。すまねぇが、俺の体の隅々まで……いや。体の奥まで、しっかりと磨いちゃくんねぇか」
 唇を舐め、目のふちを艶めかせて元親が頼めば
「もちろんでさ、兄貴!」
 野郎共が、竹べらや竹楊枝、自らの牡を使って、元親の全てを磨き上げた。

2013/05/05



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