メニュー日記拍手

絶倫☆金吾に乱されて2

 ふんふんふ〜ん、と機嫌よく小早川秀秋――通称金吾は鍋の支度をはじめていた。
「新鮮なお魚は、格別だよねぇ」
 見事な包丁さばきで、獲れたての魚を三枚におろし
「ガラの出汁、いいコクでそう」
 少し厚めに身を残した骨を脇に寄せ、捌いた身を刺身にしていく。
「お魚の出汁は、お湯がしっかり煮えてから〜」
 節をつけて言いながら、鍋の準備を進めていく金吾の傍に
「お、なかなかの手つきじゃねぇか」
「元親さん」
 肩に網をかついで、長曾我部元親が現れた。
「うめぇ鍋を食いたいってぇ、突然来たときは驚いたが――ほら、追加の食材だ」
「わぁっ」
 どさり、と下された網には、サザエや海老、アワビ、ウニなどが入っており
「すごぉおおい」
 目を輝かせながら、金吾がよだれをたらした。
「イキがいいから、この海老なんか、ほら!」
 立派な海老をわしづかみ、ぶちっと頭と胴体を千切って見せ
「食ってみな」
 金吾に差し出すと
「わぁあい! いっただっきまーっす! はむっ――もぐぅもぐ……あまぁあああああいっ!」
 感動に打ち震える金吾に、元親が心底嬉しそうに親のような目をして頷いた。
「そうだろう、そうだろう。味噌はもとより、ぶりっぶりの身も甘いだろう」
「うんっ、うんっ!」
 貪るように食べる金吾を見ながら、元親も海老をかじり
「うめぇ!」
 酒が欲しいな、とつぶやいた。
「ま、こんだけタップリありゃあ、皆に振る舞えるだろう」
「うんっ、うん! すごい海鮮鍋が、出来上がるよ! ありがとう元親さぁん」
「一人じゃ大変だろうから、ちょっくら手伝ってやるとするか」
 どかりと腰を下ろした元親が、海老をむいて頭、身、ガラと分けていく。その手際の良さに
「さすがは、西海の鬼だなぁ」
 感心した金吾の言葉に
「まあな」
 まんざらでもない顔で、元親が答えた。
 そうして作業を続け
「ちょっくら、休憩でもするか!」
「うんっ。お腹もすいたし」
 手を止め、伸びをし、立ち上がった金吾が
「うわぁあっ」
 足を滑らせ桶を蹴飛ばし、倒れこむのを
「危ねぇっ」
 腕を伸ばして元親が受け止めた。
「うう、ごめんなさぁい……ずっと座っていたから、足がしびれて」
「いいってことよ。ああ、しかし派手にひっくりかえしたなぁ」
 金吾が蹴飛ばした桶にあった海老味噌やらウニやらが、元親の顔や体に張り付いていた。
「ああ、勿体ない」
 手を伸ばして、元親の頬にあったウニをつまみ
「んん〜、おいしいっ」
 言った瞬間、金吾の腹の虫が盛大に鳴いた。
「ああっ、もう、我慢できないぃッ」
「え、おいっ、ちょ――こらっ!」
 がばりと元親を押さえつけると、彼の体にまき散らされた海の幸に口をつけ
「んん〜っ、おいしいっ」
 舐め回し、味わっていく。
「ぁ、こら、金吾――おいっ」
「動いたら、せっかくの海の幸が落ちちゃうじゃないッ!」
 止めようと動いた元親を押さえつける力は、存外に強く
「こらっ、ぁ、金吾――ッ」
 元親を巧みに組み伏せ、肌に舌を滑らせていく。
「はむっ、はむぅ」
「ぅ、ふ、んんっ」
 肌の上を動き回る舌にぶるりと震えた元親の下肢が、じわりと熱を帯び始め
「やべぇ、金吾――マジでヤベェ……ッ、は」
「もぐもぐ……ん? 袴の中が膨らんで……この中にも、入りこんじゃってるのかな」
「ッ?! 違ッ――金吾、やめっ、あ」
 えいっ、とばかりにひん剥くと、ぶるんと立派な牡が飛び出して
「わぁ……」
「くっ」
 目を丸くする金吾に、元親が羞恥に唸った。
「なんか……すごい」
「えっ、おい」
 手を伸ばした金吾がソレを掴み
「なんだか、磯の香りがする」
 くんくんと鼻を鳴らしながら顔を近づけて
「ちょ、おっ――ふっ」
 ぱくりと根元までかぶりついた。
「んっ、ん――ん……少し、しょっぱいかなぁ。はむ、はむ」
「っ、あ、ちょ……ッ、はう、ぅう」
 大きな金吾の口の中に収められ、舌と上あごで擦られたかと思うと、括れを絡め取られ、軽く歯を立てられ、吸い上げられて
「んぉっ、ぉ、ぁ、ぉ……ッ、くは、ぁ、あぉおッ」
 絶妙な技に血が凝り、金吾の口内で欲がのたうつ。
「ん、むっ、んっ、はぁ――お汁が出てきた……んっ、じゅるっ、んっんっ」
「はっ、ああっ、やめっ、あ、そんッ……吸ったら――吸っ…………ッ、はぁああ」
 根元から強く吸われ、仰け反った元親が勢いよく欲を放った。
「んっ、く……ぷは――すごい、濃い……カニミソよりもずっと、んっ、んっ――濃厚……んちゅ、じゅっ」
「はぁ――あっ、あ、馬鹿野郎ッ、ぁ、達ったばっかで、そんっ、ぁ、吸った、ら、ぁ……ッ、ああっ」
 びくびくと太ももを震わせる元親の声など、金吾の耳には届かぬらしい。容赦なく口内で攻め立て
「はっ、ぁああああ――ッ」
「んっ、く……ぷは。あれ? 薄くなった」
 首をかしげて、ぺろりと唇を舐めた金吾の目に、大きく開かれた元親の足の間――普段は人目にさらされることの無い場所が、映った。
「なんだか、ウナギとかが隠れてそうな感じ、するなぁ」
 つぷ、と濡らさぬままに指を突き入れ
「ッ! ぁ、何、してやが……ッ、ぁ、ああッ」
 淫らな気だるさを纏った元親は、ロクな抵抗もできずに尻を暴かれた。
「ん〜、ここ、コリコリしてる」
「ひっ、ぁ、そこっ、そこはぁっ、ぁあ」
 泣き所を見つけた金吾が指で探ると、元親の腰が跳ね、牡の先にぷくりと汁が湧き上がった。
「あはっ、すごい」
 子どものようにはしゃぎ、金吾は執拗に一点を責めはじめる。
「はひっ、ひっ、ぉふうっ、きんっ、ご、ぉああっ、そっ、ぁ、や、ひぃいっ」
 相手の様子をおもんぱかることなく、肉付きの良い指を動かし、元親の魔羅が跳ねるのを楽しげに見ていた金吾が
「そうだっ」
 思いつき、脇にあったサザエのむき身を手にして
「んぉっ、ふ、ぁ、あうぅう」
 元親の孔に詰め込み始めた。
「ふふ。海の生物ごっこだよぉ」
 にこにことして、詰め込んだ場所に舌を入れ、サザエを探り、吸いだし、咀嚼し嚥下して
「僕は、蛸だぁあ! 貝の身ほじって、食べちゃうよぉ」
 くすくす笑いながら、元親の尻を指でほじくり舌を差し入れ、広げていく。
「はぁっ、はひぃ、ぁ、も、ぁ、やめぁ、あっ、きんっご、ぉあぁ」
 ぷし、ぷし、と元親の牡が小刻みに潮を吹き出し、そのたびに金吾は
「貝の抵抗だぁ」
 と嬉しそうに言って、根元を強く握りしめた。
「はぎっ、ぃあお、ぁ、も、もぉ、や、やめぁあっ、あおぉ」
 足で床を掻く元親の肌は、しっとりと汗で覆われ牡の香りを放ち
「元親さぁん」
 息を熱くした金吾が股間を抑え
「僕のが、ウツボみたいになっちゃって、すごく……熱いんだぁ」
 ぼろん、と魔羅を取り出した。
 それは、ウツボでも大物の部類にはいるほどに立派なもので
「――ッ」
 ごくり、と元親が喉を鳴らし、熱い吐息を漏らしながら目を見張るほどであった。
「元親さんの岩場の影で、休ませてね」
「え……ッ、ちょ、おっ、ぁ、が、ぁぉおおっ」
  金吾の指と舌で解され、真っ赤に熟れてひくつく場所に、金吾のウツボが収まった。
「はぁあっすご……ッ、あぁ、絡み付いて、あったかくて――気持ちいいよぉ」
 うっとりとしながら欲のままに腰を動かす金吾の激しさに
「ぁぐぉっ、おううっ、いっ、ぉおっ、おっ、はぁおおっ」
 元親が吼えて仰け反り、欲を吹き上げ続ける。
「はっ、ぁあっ、すご――きもちい、ぁあ、いいよぉっ、すご、ぁあっ」
 快楽の声を発しながら、ずんずん突き上げる金吾が
「はぁ、おいしそうな実があるぅう」
「ひぃいっ」
 元親の乳首にむしゃぶりつきながら
「んっ、くうううっ」
「ひはっ、ぁふぅううううっ」
 どぶりと子種を吐き出した。
「はぁ、はぁ……は、ぁあ、元親さぁん……すご、ぁあ――気持ちいいから、もっと、してもいいよねぇ」
 余韻が去る間もなく再び腰を振り出して
「やめぁ、らめっ、らっ、はぅあぁあ、こっ、壊りぇ――こわりぇちまっ、はひゅっ、はぁあぁああ、いっ……いっぱ、ぁ、あふれっ、ぁあっ、あふれりゅぅう!」
 元親が満腹だと訴えても、金吾は自分が満足するまで貪りつくし、熱を食わせ続けた。

 元親に欲のすべてをぶちまけて、満足をした金吾は我に返り
「あわわ、どうしよう」
 ぐったりと虫の息の元親の姿に慌てふためくも、妙案が浮かばず
「と、とりあえず……美味しいものを出せば、許してもらえるよね」
 鍋の支度を再開した。
 鍋を完成させても元親は目を覚まさず、とりあえず長曾我部軍の誰かに見とがめられでもすれば危ないと、引きずって岩場の影に隠し、そしらぬ顔で皆に鍋を振る舞い、食べ終えると、コッソリと掛け布を持って未だ眠り続ける元親に掛け、自分は与えられた場所で眠りについた。
 翌朝、寝ぼけた頭で褥の上に座り、ぼんやりしていると
「よぉ。起きたか。金吾」
 間近に聞こえた声に、びくりと震えて姿勢をただし
「も、元親さん。――おはよう」
 頬を引きつらせて顔を向けると
「なんだ。シケたツラしてんなよ」
 陽気に親しみを込めて、背を叩かれた。
「お、怒って無いの」
 恐々聞くと
「何を、怒らなきゃいけねぇんだ」
 首を傾げられ、ほっとした。
「それよりよぉ、金吾ぉ」
 元親が肩を組んで耳に口を寄せ
「海の生き物ごっこ、また、やんねぇか?」
 ひそやかに告げてきた元親の声には、淫が滲んでいた。

 小早川秀秋の狂乱の性が開花し、二人目の餌食となったは西海の鬼。彼の全戦全勝の閨物語は、まだまだ始まったばかり――かもしれない。

2012/7/06



メニュー日記拍手
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送