ぴちゃ―― 冷たいものが、頬に当って伝う。 固く、ひやりとしたものが頬に、胸に、足に当っていた。「ん、ぅ……」 呻き、目を開けながら身じろぎをしようとして、腕が自由にならないことに気付く。「なん、だ」 意識に靄がかかっている。視界も、霞んでいた。 首を動かし、自分が尻を突き出した格好でうつ伏せになっていることを知る。腕は、背中で固定されているらしい。「う、ぅう」 体を縮めるようにして膝の上に胸を置き、正座の形で体を上げた。「なんだ……」 鈍い思考を軋ませながら、現状を把握しようと自分の体を確認する。泥の中に沈んだように重いが、何処にも怪我は無いらしい。「なんで俺ぁ……」 裸身なのだろう。周囲を身回し、洞窟らしいと判じた長曾我部元親の肩に、岩から染み出た水が落ちた。 幸い、足は縛られていない。膝を立て、太ももの力で立ち上がる。 むっちりとした肉に力がこもり筋が出て、元親の体を押し上げ「っ、と」 ふらつき、たたらを踏んで数歩移動し「うっ」 岩にぶつかるようにして、倒れた。「ぁ、は」 岩肌に全面を擦りながら床に尻を着いた元親は、胸の尖りと牡が擦れたことにより湧き上がった疼きに、疑問を浮かべる。じわり、と生まれたそれは、じくじくと膿のように肌に残った。「何、だぁ……?」 その感覚が何かを、元親は知っていた。けれど今は、それを感じる場面では無い。「ふっ」 腕に力を込め、縛られているものを引きちぎろうと試みるが、みっしりとした胸筋をぐんと見事に盛り上げただけで、わずかにも解ける気配は無い。「はぁ」 息を吐き、こうなる前の記憶を探る。 元親は、いつものように領内の海岸を歩いていた。漁村を見て回り、皆の元気な様子に満足をして、帰る途中だった。 誰か供にと言われたのを断り、岩場を歩いていると子どもがたき火をしているのが見えた。 周囲を見回しても、親らしき姿は無い。 それは、このあたりでは見かけない子どもだった。どこかから流れ着いた孤児なのかもしれない。 そういうものは、戦国の世では珍しく無かった。もし行くところが無いのであれば、なんとかしてやらなければ。 そう思って傍に寄った。「おう、ぼうず。何やってんだ」「たき火」 元親を見ようともせずに、火を見つめる子どもの横にしゃがみ込む。すると、子どもが懐から何かを出して、火にくべた。「なんだ?」「大切なもの」「大切なものを、燃やしちまって良いのかよ」 頷きもせず、子どもはじっと火を見つめている。子どもがくべたものは、円形をしていた。これはいったい何なのだろうか。そう思っていると、子どもがすっくと立ち上がり「そこに、いて」 真剣な顔で言った。「なんだ?」「いいから、いて」 あまりにも真剣な顔なので「なにか、あったのか」「大人を、つれてくるから」「親か」 子どもは唇をかみしめて「そこに、いて」 繰り返した。 よくはわからないが、何か事情があるらしい。「わかった」 頷けば、ほっとした子どもが初めて笑みを見せた。「ぜったいね」「おう、約束だ」 笑いかければ、子どもは背を向けて林へ向かって走り出した。その背中が木々の間に隠れる。 しばらく子どもが消えた場所を眺めていた元親の耳に、木の爆ぜる音が響いた。なんとなくたき火に目を向けた瞬間「うおっ」 ぼふん、と子どもが燃やした球体が破裂し、多量の煙が元親を襲った。「げほっ、何……ッ」 それは元親の全身を包み「ぁ……」 意識を奪った。 そこまで思い出し、単純な罠にかかってしまった自分を恥じる。けれど悔いている場合では無い。誰が何のために元親を浚い、裸身にしているのか。それを知ることが先だった。 見たところ、見張りの姿は傍に無い。裸身にして腕を縛っていれば、逃げられないと思っているのだろうか。「だとしたら、甘ぇな」 洞窟の入り口にだけ、見張りを置いている可能性もあった。とりあえず出口へ向かおうと、足に力を込めてみる。単身では起き上がれそうにないので、岩に持たせかかった形のまま立ち上がろうとして「ぁ、はっ」 岩に肌が擦れるのに、先ほど感じた疼きが甘い悦びに変じて弾けた事に驚いた。「ぁ、ああ……」 肌の下で、ゆったりと快楽がさざめきはじめる。このようなことをしている場合では無いとわかっているのに、しっとりとした快楽が欲の種に火を灯し、元親の意識を焙り始めた。「ぁ、う、ぅう」 ず、と胸と股間を押し付けて岩を滑れば、えもいわれぬ甘味を食したかのごとく、うっとりとした息が漏れる。「は、ぁ、あ……なんで、こんな」 疑問を浮かべながらも、元親の擦り付ける速度は速くなる。より強い刺激が受けられそうな場所を探り、身を捩り移動すると「は、ぁんっ」 岩のくぼみに乳首がはまり、細かな刺激に鼻にかかった声が漏れた。その場所は、股間に当る場所に、あつらえたように丸い瘤のようなものがついている。そこに牡を擦りつけながら、乳首を岩のくぼみで刺激をすれば「ぁはっ、ぁ、ああうっ、んっ、はぁ」 快楽が肌身に広がっていく。「ふっ、ぁう、んっ、ぁ」(こんなことを、している場合じゃねぇってのに) わかっているのに、本能が理性を凌駕し元親を自慰へと駆り立てる。「はっ、はぁ、はっ、は」 擦り付ける牡から先走りがあふれ、それが動きをすべらかにして、元親は更に強く股間を岩に擦り付けた。「あっ、ぁあっ、はっ、ぁ、ああっ」 もっと、強い快楽が欲しいと願う。こんなものでは、満足が出来ない。 快楽のさざなみは、自慰の間に大きなうねりとなり、元親の血液を巡り体の隅々にまで行き渡った。「ぁ、ああ……っ、もっと」 強い刺激を。もっと、淫らな行為を――。 躍動する筋肉が、淫猥な刺激を求めて元親を動かす。「はぁ、はっ」(もっと――) 強い刺激が欲しい。もっと、もっと――。 射精が近づくにつれて、元親の意識が淫欲にまみれていく。「ぁあっ、はっ、ぁ、ああっ、あ」 先走りでぬるつく岩肌に、筋が浮くほど膨らんだ牡を強く擦りつけ「はっ、ぁ、あああああ――」 びゅる、と精液を放つとともに唇に愉悦が浮かぶ。「そんな程度で、満足かね」 射精の余韻にたゆたっていた意識が、頬を打たれたように声に理性を目覚めさせた。「ッ、松永――」 振り向いた元親の目に、感心したように眉を上げる松永久秀の姿が見えた。「あれだけの薬を浴びて、理性を保てているとは……いやはや。さすがは西海の鬼、とでも言っておこうか」 コッ、コッ――。 硬質な音をさせて、ゆったりと松永が近づいてくる。羞恥を浮かべるよりも先に、警戒と敵意をむき出しにして睨み付ける元親が、膝で体の向きを変えて松永を迎え、立ち上がろうとして「くそっ」 力の入らぬ足に、悪態をついた。 ちら、と元親の精液を浴びた岩を見て「岩肌は、心地よかったかね」 少し首をかしげて問えば、元親が牙をむく。「何のつもりだ!」 ほほえんだ松永が手を伸ばし、硬く凝り震えている元親の乳首を抓んだ。「は、ぁうっ」 思わずのけぞった元親を、観察する目で見ながら「ひっ、ぃい」 放ったばかりだというのに、硬さを失わず天を向きそそり立っている牡を、踏んだ。「卿は、困っている者をみると手を差し伸べたくなる性分らしいな」「ぁ、はっ、ぁ、ああ、やめっ、足っ、どけ――ッはぁああ」 ぎ、と踏む足に力がこもる。「強靭な肉体は、少々のことにも耐えうるだろう。意識も、あれだけの媚香をあびてなお失われていない。――実に、結構」「ぁ、は、ぁあうっ、あ、ぁあ」「調教のしがいが、あるというものだ」 ぎり、と乳首をちぎれるほどに捩じられて「ひっ、ぃいいい」 目を見開き、元親が高い声を発した。「あれは、特殊な香でね……何度でも、子種を作りあふれさせる――これから卿にしてもらいたいことに、うってつけのものだ」「ぁ、ああ、ぁ……何、ぁ、させる、気だ、ぁ」 理性の光を失わぬ元親に、楽しげに顔を歪めた松永が元親から離れた。(あ――) 体が、それを惜しがる。「戦場では、食事と睡眠も大切だが、性欲をなんとかしたいと望む者も少なくないと、知っているだろう」 松永が元親を張り倒し「ガッ……ぁ」尻の傍に膝をつく。「あいにく、それを満足させられるようなものを、用意していなくてね。多くを相手にしても壊れず、また満足をさせられそうな体躯の持ち主、となればなかなか」「――何ッ」 松永の手が、元親の尻を開いた。「そこで、卿のことを思いだしたのだよ」 細い竹筒を取り出した松永は、硬くすぼまった元親の尻孔へそれを押し込んだ。「ぁ、何……」「卿ならば、どれだけの数の屈強な男を相手にしても、折れることは無いだろうと、ね」 竹筒に細い木の棒を当て、中身を押せば「ひっ、ぃ、ぁうう」 寒天状のものが押し出された。竹筒を外した松永が、男根の形に掘られた人の指ほどの細い張型を取り出し、突き入れる。「ひぃ、ぁうッ」 寒天状のものは元親の体温に溶け、細い張型の挿入を助けた。「ぁ、ああっ、やめっ」 身を捩り、逃れようとすれば「ぁはっ、ああっ」 牡を掴まれた。 擦りあげられ(き、気持ちいい) くびれをくすぐるように掻かれ、湧き上がる心地よさに意識が蕩けていく。「ぁ、は、ぁあ、もぉ、やめ、やがれ、ぇえ」 必死に理性をかき集めて言えば、興味深そうに微笑まれ「素直に、欲しがれば良いものを」 張型で、泣き所を押された。「はっ、ぁ、ああああっ」 ぶし、と元親の牡が決壊する。放つ元親の牡を擦りあげながら前立腺を押し「ぃ、ぃひぃいいっ、ぁ、あああああっ」 精を放ちつづけて叫ぶ彼を観察する。「なるほど」「はっ、ぁあっ、あああぁあ」 放っても放っても、途切れることの無い射精の快楽に涙をにじませる元親の秘孔を掻きまわし、真っ赤に熟れたのを確認して自らの陰茎を取り出し突き立てた。「はぎっ、ぁ、あぁああああ」「く――ふう、狭いが、悪く無い」 尻を持ち上げ這わせた格好で、腰を打ち付ける。「はひっ、ぁ、ああう、やめ、ろ、ぉぁあ」 よだれを垂らし、精液を溢れさせながらも拒絶を口にする元親に「その口が、淫らに強請るようになるのが楽しみだよ」「ぁ、はぁあああうっ、やぁ、あっ、ひ、ぃいい」 がむしゃらに打ち付け、存分に内壁を味わいつくし欲を放つと、人の牡と同じ大きさの張型を取り出して突き入れた。「ぃひ、ぁ、ああう」「抜けないように、しっかりと銜え込んでおきたまえ」 言いながら仰向けに寝かせ「鬼の珍宝か……立派なものだ」 冗談とも本気ともつかない事をつぶやき、脈打つそれを根元から撫で上げる。「は、ぁああああ」 うっとりとした声を漏らす元親に「地獄のような快楽を、卿に与えよう」 ささやき「ひぎぃいいっ」 尿道に細くしなやかになめした皮を突き入れた。「ぁはっ、ぁ、あああっ、ぁあ」 捩じりながら奥に入れていけば、苦痛の声が嬌声に変わる。「すぐに、こちらも掻きまわしてくれと言いたくなる」 耳にささやき、元親の口を開けて喉の奥に寒天状のものを押し込んだ。「ふぐぅ、んっ、ぁは」「いい子だ」 飲み込んだ元親の口内を指で乱し「卿を捉えるときに使った香の煙を水に溶かし、固めたものだ。これほどの量を飲ませれば、常人ならば気が触れてしまうだろうが……鬼ならば、問題は無いだろう」「んはっ、ぁ、ああうっ」「すぐに、犯されたくてたまらなくなる」 す、と乳輪を指でなぞり体を離した松永が「一刻(二時間)ほど、待っていたまえ。大勢の飢えた男を連れて来よう」「っ、待てッ、くそ……ッ、う、うう」 元親の声など聞く耳持たず、去っていく。 尻に呑まされたままの張型が、内壁が動くたびに甘い疼きを生み出す。そしてその疼きが内壁を動かし「はっ、ぁ、ああ」 淫香に焙られた元親の理性を、壊していく。「ぁ、は、ぁ、あああう、ぁ、あ」 ずくん、ずくんと牡が脈打つ。子種を沸き立たせるという淫香の効力は、嘘ではないらしい。どんどんと生み出される子種が出口を求め「は、ぁあ、い、イキ、てぇ」 床に腰を擦りつけさせた。「はぁ、はっ、はぁ、ああ」 身を捩り、床に這う。牡と乳首を押し付けるようにして、ムカデのように身をくねらせる元親の尻が絞まり「あ、はぁあううっ、んぁ」 内壁を張型に絡み付かせる。先ほど松永が刺激した内壁の一点に刺激が欲しいと身をくねらせ、ひくつく肉筒を意識し力を込めれば、ゆっくりと張型は押し出されてゆき「ああっ――」 ついに、元親から出てしまった。「あ、ああ」 刺激の無くなった内壁が、疼く。けれど戻すことが出来ない。「う、ぅうっ」 床を這い、胸に牡に刺激を与えながら射精もできず、涙を流し涎を垂らした元親の理性はもう、消え失せていた。「ぁ、は、ぁああうう」 渦巻く快楽をもてあまし、頭の中が(欲しい) そのことのみに支配される。けれど周囲には誰も居ず「は、ぁあっ、い、イキてぇ、ああ、イキてぇよぉ」 叫びは、むなしく響くばかりだった。「ぁあう、ぁ、あうう、尻が、あぁ、尻孔が、ぁああ」 疼いて、仕方が無い。「ひ、ぅう、乳首ぃい」 もげるほどに、弄られたい。「ちんぽぉ、ちんぽぉおお」 思う存分、子種をまき散らしたい。「は、ぁあ、誰か、ぁ、ああ」 犯してくれ、と叫ぶ声に応えるもののないままだった元親に「ずいぶんと、待たせてしまったようだな」 松永の声が届いた。「は、ぁあ、ま、つなが、ぁああ」 待ち焦がれていたように声を上げる元親の傍に、張型が落ちているのに気付いた松永が拾い上げ「お気に召さなかったかね」 問えば「ぁ、ああ、犯して、くれ……疼いて、ぁ、ああ」 哀願する元親に刀を抜いてピタリと当てる。ぷっ、と腕の戒めを解けば、待ち焦がれていたように自らの尻に指を入れながら尿道に埋めたものを抜き取り、擦りあげ始めた。「はっ、はぁあっ、あああっ」「はしたない……だが、正しい行動だ」 頷いた松永が指を鳴らす。統率の整った数十人の足音が響き、欲にまみれた目を向けた元親が「あ、ぁあ」 うっとりとした声を漏らした。 現れたのは、屈強な男たち。すべてが、見事な牡をそそり立たせていた。「あれら全てを、卿は味わうことが出来るのだよ」 そっとささやきかけ「まずは、しゃぶりたまえ」 元親の髪を掴み起き上がらせ、自らの陰茎を目の前に出した。「あ、ああ……」 待ち焦がれていたものが、目の前にある。手を伸ばし、口を開けた元親は喜び勇んでしゃぶり始めた。「はむっ、ん、んちゅ、んっ、んうう」「美味しいかね」「はふっ、ぁんちゅ、んむっ」 必死の元親は、しゃぶりながら陰茎と尻を自分で乱すのに精いっぱいで、答える余裕が無いらしい。あきれたように息を吐いた松永が、並ぶ男たちに目配せをすれば彼らが傍に寄り、元親の手を離させ陰茎をしゃぶり尻孔に指を入れ、乳首に噛みついた。「はっ、ぁ、ああああ」 求めていたものを、やっとのことで得られた元親は歓喜に声を上げる。「どうかね……心地は」「ああっ、いい……いいっ、は、あぁあああ」 すぐに精をほとばしらせた元親に、次々と男たちが押し迫る。「望みを、言ってみたまえ」「ああ、尻にッ、太いの、ぁあ、乱して、ほし、ぁ、はぁあ」「与えてやろう」「ひっ、ぃいいっ」 指が抜かれ、牡が突き立てられた。「はぁ、ああっ、いいっ、ぁああ」「他には」「ぁあ、もっと、ぁあ、もっとイキてぇえ」「淫香のせいで、いくらでも沸き立ってくるだろうからな」 二人の男が根本と亀頭にしゃぶりつき「袋も、食してやるがいい」「ぁはぁああっ、ひっ、ぁあ」 いま一人が、袋を吸い始めた。「満足かね?」「乳首っ、ぁあ、乳首がぁ、う、うずいてっ」「だ、そうだ」 進み出た男二人が、それぞれ左右の胸に唇を寄せ、舌を絡ませ吸い上げながら歯を立てる。 尻を穿たれ牡を、袋を、乳首を吸われた元親に「しゃぶりたまえ」 松永が陰茎を寄せれば「んむっ、は、むちゅ、ぁふっ、は、ぁううんっ、んむっ」 必死になって食らいついてくる。 乳を求める赤子のような元親の髪を撫で、しゃぶりつかれた陰茎に凝った欲を「くっ」 放てば「ごふっ、は、ぁあ……牡臭ぇ」 うっとりと元親が呟く。「後は、彼らに好きに乱されたまえ。私は、淫香の効果がどれほどのものか、見学をさせてもらおう」 数歩下がった松永が、手近な岩に腰かける。 好きにしろと言われた男たちは元親に殺到し、乳首を、牡を、袋をしゃぶり、欲を突き立て揺さぶり放ち、我先にと口に牡を突っ込んだかと思うと、あぶれたものは脇や肘を折り曲げさせて、そこに陰茎を挟み腰を振る。それでも間に合わぬ者が手淫で元親に子種を吹き付けた。「鬼の子種漬、というところか。良い味に仕上がるといいんだが」 底冷えのするような薄い笑みを浮かべた松永の耳に、元親の嬌声が響く。「はぁああっ、ちんぽぉお、ぁあ、いいっ、すごぃいい、ぁ、はあぁああ、止まらねぇよおぉお、びゅくびゅくう、はぁっ、と、止まらっ……んぶっ、んぐうっ、はぁあ、牡臭ぇの、ああ、もっとぉ、はっ、ぁぶぅ、三本はっ、ぁ、ああ、くちっ、はいらねぇ、ああ、はううんっ、ひ、ひぃい、乳首ぃい、もげるっ、ぁあ、もっと、もいでっ、ぁあ、もいでぇええ、ぁはぁあああっ、おしりっ、きもちい、ぐちゃぐちゃ、ぃいいっ、はぁ、あぃいっ、ぃひいぃいっ、いひぎぃいいっ、ぁ、あおっ、おううっ、おうっ、お、おぉおおおっ」 群がる男たちに突き上げられ吸い続けられても、元親の体が壊れる様子は微塵も無い。放ち続ける尿道に、細いものを突き入れて掻きまわせば「は、ぁあっ、にょぉどぉ、ああ、しゅごぃいっひ、ひぃい、こだねぇえ、ああ、はっ、ぁあ、ぐちゃぐちゃぁあ、ぃひぁああん」 舌を出して叫びながら腰を振る。何処に触れても快楽を生み出す肌に、松永が連れてきた男たちは酔った。「ぉほぉお、すげえ……こんだけ咥えてグチャグチャで、飲まされた子種があふれてくるくせに、うねうね絡んで締め付けてきやがるっ」「はぁ、乳首、ぶるぶる震えて可愛いなぁ。胸の弾力も揉みごたえがあって、たまんねぇ」「ずうっとダラダラあふれさせて、はしたねぇ魔羅だなぁ……ぜんっぜん萎える様子が無ぇぜ」「口ん中、はぁ、きもちぃ……はぁ、もっとしゃぶれよ、ほらぁ」「はぁ、すげぇヤラシー顔……たまんねぇ、くっ」「太もも、すげぇ、たまんねぇ……むちむちして、ほら、おまえもやってみろよ。素股ならぬ、素太ももってな」「それを言うなら、脇もいいぜぇ……りっぱな胸筋と二の腕の弾力が、はぁ、たまんねぇ」「さっさとイッて、代われよ」「うるせぇ! オマエはさっき、口に出したろうが。俺はどっちもまだなんだよ」「西海の鬼はまだまだ、満足できねぇみてぇだからよぉ……最後の一滴まで、俺らの子種を与えてやろうじゃねぇか」 下卑た笑みを浮かべた肉欲の饗宴を、松永はただ見つめている。「淫香の効果は、なるほど……十分に理解できた。面白いものを手に入れたな」 つぶやきは、元親の嬌声にかき消される。「ひぃいんっ、ぁあ、いいっ、ぁ、ああ、しゅごぃいいっ、はぁああ、そこぉお、こわりぇりゅぅうっ、こわれちまっ、ぁああ、はぎぃいいっ、きもちひぃいいいっ」「喜んでもらえて、何よりだ」 慈愛に満ちた、と言ってもよさそうな笑みを浮かべて立ち上がった松永は、ゆっくりと嬌声響く洞窟から去った。 すべての男たちの欲求を受け止めきった元親は、彼を慕う者たちの元へ返され、男たちの献身的な介抱により理性と気力を取り戻し、再び西海の鬼としての活動を始め、その噂を耳にした松永を瞠目させた。 けれど――「今日も、良い航海日和だぜ」 甲板で風を受けていた元親の、肩にかけた服の袖が舞い、ふわりと乳首を擦った。「んっ」 ひく、と反応した元親の傍に、若い水夫が駆け寄ってくる。「兄貴、帆はこのまま広げて、舵はどうしやす」 問いに、腕を伸ばして肩を掴み、顔を寄せた元親が「帆は畳んで、速度を落とせ。……船室に、イキのいいのを五人ばかし、集めて来いよ」 唇を舐めて命じた目は、淫蕩に揺れていた。2012/9/26