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絶倫☆金吾に乱されて

 困ったような顔でうずくまる、丸い背中に気付いた徳川家康は、背中に描かれている家紋――二本の鎌が交差している所を叩いた。
「どうしたんだ、金吾。元気が無いじゃないか」
「い、家康さぁあああん」
 今にも泣きだしそうな顔が肩ごしに家康を見るが、うずくまったまま動こうとしない金吾こと小早川秀秋の様子に首をかしげる。
「何か、相談に乗れるなら話してくれないか」
「ううっ」
 しゅん、とうつむく金吾がもじもじと膝を擦り合わせる。横に並び、しゃがみ込むと足の間に両手を挟み、途方に暮れている横顔を見た。
「なんだ。皆と温泉に入るのは、いやか」
「うう――だって、ぼく、ぼく皆みたいに体格がいいわけじゃないどころか、ぷよぷよだし」
「なんだ。そんなことを気にしているのか」
「それに、その、やっぱり、ほら、お、大きさとか……」
 もごもごと口ごもる彼の背中を思い切りたたき、家康が立ち上がった。
「金玉の大きさなんか、気にするな。第一、誰かと比べて小さいと言われたことでもあるのか」
「そ、そんなの、比べたことなんてないよ」
「じゃあ、小さいか大きいか、わからないじゃないか! 恥ずかしいのなら、ワシとだけでも入らないか。なぁ、金吾。それで、平気そうなら皆と一緒に入ればいいじゃないか」
「う、うん――家康さんとなら、平気かも」
「よし、それじゃあ誰にも邪魔をされないように、二人だけでのんびりと裸の付き合いをしよう」
「家康さぁあん」
「ははは、こんなことで、いちいち感動するんじゃないぞ金吾」
「だって、だってぇえ」
「それじゃあ、さっそく入りに行くとするか」
「うんっ!」
 すぐに家康は、悪いが温泉を貸切にしたいと告げてまわり、皆が寝る頃に入ろうという話になって、金吾と二人で深夜の風呂を楽しむことになった。
「わぁあ、お月様があんなにきれいに。これなら、足元も暗くなさそうだねぇ」
「念のため、かがり火も焚いているから心配をしなくても良いぞ」
 脱衣所で、服を脱ぎながら月を眺める。真ん丸い月は、宵闇を仄明るく照らし、星もまた、月に負けないようにと輝いている。
「さ、滑らないように気をつけろよ」
「うんっ」
 先に家康が行き、金吾がそれに続く。岩で囲まれた温泉は川の傍にあり、せせらぎの音が耳に心地いい。水面にかがり火がゆらめき、風情があった。
「深夜の風呂も、悪くは無いな。なぁ、金吾――金吾?」
 ぼんやりとしていた金吾が、はっとして照れ笑いを浮かべる。
「家康さんは、やっぱり格好いいよねぇ」
「ワシが? どうしたんだ急に」
「だって、筋肉もきれいについているし、がっしりしているし。ぼくなんてぷよぷよで」
「金吾は柔らかいかもしれないが、相撲取りのように筋肉が柔らかいだけだろう。体もずいぶん柔らかいし」「えっ、なんで、そんなこと」
「わかるさ。あれだけの鍋を運ぶ力、うっかり転がってもけがをしない柔軟性は、見習いたいぐらいだ」
「そんな、家康さんのほうが、ずっとかっこういいよ。ほんとに、強そうだし外国の人の絵をみたことがあるけれど、そんな感じっていうか」
「外国の人の絵?」
「うん。エゲレスとかの絵は、男の裸を書いていたりするんだ。それで見たのと、家康さんの体はよく似ていて、かっこういいなぁって思うよ」
「そうか、ありがとな。ほら、早く体を流して浸かろう」
「うんっ」
 小走りに近寄ろうとした金吾の足が、岩に生した苔に滑った。
「うわぁああぁあああぁああっ」
「危ないっ!」
 受け止めようと、とっさに前に出た家康の足も滑り
「うわぁ」
 二人して派手に転ぶことになった。
「いたた――金吾、大丈夫か」
「うぇえ、痛いよぉ――わぁっ」
 起き上がろうとした金吾の手が滑った。
「うっ」
 滑った金吾の顔が、思い切り家康の股間に直撃した。
「ぶっ――ご、ごめんなさぁああい」
「いや、大丈夫だ」
 苦笑交じりに家康が言う。起き上がりかけた金吾が、ふと動きを止めて家康の男根をまじまじと見つめた。
「わぁ、人のマラ、初めて見たよぉ」
「き、金吾。あまりじろじろ見られると――」
「あ、少し大きくなった。家康さんのと、ぼくのと少し形が違うねぇ。家康さんのはまっすぐな感じだけど、ぼくのは真ん中が少し膨らんでるんだよ」
 ほら、と正座をして少し足を開いて見せる。なるほど少し腹の肉で見えにくいが、家康のそれとは形状が異なっていた。
「家康さんのは、体と同じで強そうでまっすぐで、いいなぁ。ぼくのは真ん中が膨らんでいて、なんだか格好悪いや」
 家康も、こんなふうに他人の男根を見るような機会は無いので、おもわず金吾のそれに目を向ける。他人のものと自分のものの違いは、気になれど気軽に見せ合うような年齢ではないし、どうにも憚られる行為であったが子どものような金吾の様子に、家康の緊張も少し緩んだ。
「金吾の金玉は、ツチノコみたいだなぁ」
「えぇえっ、それって、いいの? わるいの?」
「いいか悪いかは、わからんが面白いな」
「面白いって何。ぼくも家康さんみたいなほうが、いいよぉ」
「わぶっ」
 身を乗り出した金吾をよけようとして後ろに下がった家康の上半身が湯船に落ちる。それを助けようと手を伸ばした金吾の手が、太ももと男根を掴んだ。
「ぅ――ッ」
「い、いぃいい家康さん、大丈夫」
「だ、大丈夫だから、金吾、その――手を」
「ああ、うん、わかった。すぐに引き上げるからね」
「違う、そうじゃな――ッあ」
 そこで、やっと金吾は自分が掴んでいるものが何かに気付いた。
「うわわっ、ご、ごめんなさい家康さん」
「わかった、わかったから離してくれ」
「う、うん――でも、なんか家康さんのマラ、立ち上がって痛そう」
「放っておけば、治まるから」
「なんか、出てきて――――おいしいのかな」
「えっ、ちょ――金吾ッ?!」
 ぐぅ、と金吾の腹の虫が聞こえたと思った瞬間、ぱくりと男根を咥えられた。
「ふっ、んっ、こら金吾――やめっ、ぁ、あ」
「んふっ、んっ、んじゅ、はぁ、すごい――変わった味がする……んっ、どんどん溢れてくるよ」
「はぁっ、ぁ、ああ、き、んご、ぉあ」
 じゅるじゅると、さまざまなものを食してきた金吾の食技が家康の男根に絡み付く。
「ああっ、も、もうっ、ぁ、ああああっ」
「んぶっ、んっ、んん」
 ごくり、と金吾の喉が鳴り、家康の放ったすべてを飲み干した。
「んん〜、苦いような、苦くないような、なんだろう。磯臭い感じの味だけど――」
 肩で荒い息を吐く家康は、射精後のけだるさに金吾の声が届いてい無いようで
「もうちょっと、食べてもいいよね」
「ひぁあっ」
 再び食いつかれ、声を上げた。
「んむっ、ん――ん、はふ……ううん、すぐには出ないし……そうだ」
「ぁ、金吾っ、ばかやめっ、ぁう」
 ひょいと家康の体をひっくり返し、湯船に浸けて尻に指を入れた。
「どこだったかな。何かの書物で読んだんだ。射精をうながすツボがあるって。お湯につかってふやかしたら、痛くないよね」
「は、ぁあ、金吾――やめっ、ぁ、ああ」
「ごめんね家康さん。美食会の一員としては、味に関することに妥協はできないんだ。こんな機会めったに無いし、もう少しだけ、ね」
「はっ、ぁ、ぁあ、き、んご、湯が、入っ……ッ」
「家康さんの乳首、とんがってきてる。なんだか、美味しそう」
「こら、ぅ、も、ぉあ、ああ」
 意外に器用な金吾の指が、絶妙に家康の前立腺を刺激する。ほぐれたところを見計らい、増やされた指で広げられ、湯と共にかき回されるそこは赤く熱くなってゆく。それだけでも堪らないのに、さらに巧みな金吾の舌が胸の実をとらえて味わい始めた。
「あ、ぁあ、も、もぉ――金吾っ、やめ、ぁああ」
「んふ、んっ、家康さん、なんだかすごくかわいい……ぼく、すごく、興奮してきて……家康さんっ、い、いいよね、ねぇ」
「ひっ」
 指が呑まされている箇所に、熱い塊が押し付けられる。つぷ、と先端が差し込まれ、身を固くした家康の意志を聞く前にそれは突き進んできた。
「ぁはぁあああああっ」
「ふ、んぅううっ――あぁう、家康さんの中、すご、熱くて、きゅうきゅうして、きもちぃ」
「かはっ、は、ぁっ、お、おぉき、ぃあ――っ、き、んごぉ、ぬ、ぬい……抜いて……くれ、くるし――ぁ、ぁあ」
 ぶるぶると、家康の男根が天を衝くように立ち上がり震えている。それに指を這わせると、内壁が金吾の牡を絞った。
「はぁああっ、ぁ、ああ」
「ぁはあ――すご、気持ちいいよ、家康さんっ、すごく、気持ちいいっ」
「やめ、ばか金吾ッ、動くな――うごっ、ぁぁああっ、ひっ、ひぃいっ、ふと、ぁあ太いっ、く、ぁあ」
「はぁっ、はぁっ、すご、ぁあ、止まらないよぉ――家康さんのっ、ぁ、お湯の中で溢れてるのに、ぁ、流れて指で掬えない」
「ふぁあ、や、先っぽ、そん、弄っ……ぁ、ぁああ、もぉ、やめっ、ぁ、ぁああぅ」
 がつがつと、金吾が容赦なく家康を突き上げる。大きく膨らんだ金吾の牡の中ほどが、前立腺を押し上げるように刺激し続け
「はっ、ぁぁああああああ」
「くっ、ふぁあっ」
 湯船の中で盛大に噴き出した家康につられるように、金吾は彼の肉筒に注いだ。
「はぁー、はぁー」
「ふ、ぅう……すごく、気持ちよかったけど――家康さんのが全部、お湯に流れて…………そうだ」
「ひっ、いいっ」
 家康を抱え、繋がったまま立ち上がる。湯の浮力から離れ、ずん、と深くなった繋がりに、家康が悲鳴を上げた。
「お湯の外なら、大丈夫だよね」
「き、金吾、もう――」
「大丈夫。ぼくばっかりが食べないから。家康さんには、たくさん、ぼくのを食べてもらうからねっ」
「ちが、金吾――わしは食べ物ではないし、そこは食べる場所では……ぁ」
「気持ちよくなるツボを見つけたから、食べさせてもらうお礼に、すっごく気持ちよくさせてあげるよ」
「ひっ、金吾、それは――っ、は、ぁ、ぁああぅ」
 家康の言葉が終わるのを待たず、金吾の腰が動く。湯と金吾の精液の混じった孔は突かれるたびにグプブプと音を鳴らしながら溢れさせ、よだれを垂らしているようにも見えた。
「ひぃいいっ、金吾っ、そこっ、そこらめぁ、そこばかりっ、ぁあっらめ、ぁ、あひぃ」
「ふっ、ふぅう――すごいよ家康さん……ッ、いっぱい溢れてる――ビクビクしながら、ずっと出っ放しだよ。ねぇ、あぁそれに、ぼくのマラにキュウキュウ食いついて、すごく、気持ちいぃ――ね、美味しい? ぼくのマラ、美味しいの?」
「ぁはぁあっ、ひっ、ひぉ、ぁ、あああっ、お、おいひぃ、ぁあっ、おいひぃあぁああっ」
 男根から精液を吹き出しながら、とどまることの知らない金吾の欲にかき乱され、家康の目の焦点がぼやける。幾度も幾度も金吾の精液を受け止めるのに、一向に衰えるようすの無い金吾の男根は硬さを保ったまま、家康を貫き続けた。
「はぁあっ、すごいよぉお、家康さんっ、絡み付いて、すごくっ、ああっ、気持ちいいよおおっ……ね、ねぇ、家康さんも、気持ちいよね。美味しくて、気持ちいいよねッ」
「ひぉぁああっ、いいっ、きもちいっ、ぁはぁあっ、おいひぃぁああっ、も、ぁ、腹っ、はちきれるっ、ぁ、ぁあっ、も、も、ぁあ、ゆるしっ、ぁ、ああ、枯れるっ、もぉ、で、でなっ、ぁ、ああっ、はぁあああああ!」
 最後の一滴まで搾り取られた家康は、涙とよだれで顔中を汚しながら白目をむいて昏倒した。

 室内の隅っこで、うじうじと金吾が背を丸くしている。人並み外れた体力と精力を持っていたことを今まで知らなかった彼は、もちろん加減などわかるはずもなく全てを家康にぶつけてしまった。
「はぁあ、家康さん、怒ってるだろうなぁ」
 身も世もなく乱れ、気を失ったのだ。許されるはずもない。
「はぁ〜」
 金吾がこうしてため息をつきはじめてから三日経っている。その間、家康からは何の音沙汰もなかった。それが、よけいに金吾の不安を募らせている。
「はぁあ〜」
 盛大なため息をつく金吾の肩に、手が置かれた。驚いて振り向くと、家康が居た。
「いっ、いぃいいいい家康さぁああんっ」
 驚き、あとじさろうとするが壁に向かってため息をついていたので逃げ場がない両腕で頭を覆いながら、早口でまくしたてる。
「ごっ、ごごごごごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさぁああい」
「何を、謝っているんだ金吾」
 穏やかな声に、えっ、と顔を上げるといつもどおりの笑みが、そこにあった。
「お、怒って、無いの?」
「怒る? 何を言っているんだ。それよりも、すまなかったな。しばらく体力が回復せずに、政を行うだけで精一杯だった」
「あ、あぅ――ごめんなさい」
「だから、謝る必要は無いって言っているだろう。――それより、その、何だ……金吾」
 頬を掻き、照れくさそうに言い淀む家康に首をかしげる。
「こ、今夜――共に風呂に行かないか」
 誘う目に、淫が滲んでいた。

 小早川秀秋の狂乱の性が開花した。ここから、彼の全戦全勝の閨物語が始まる――かもしれない。

2012/3/17



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