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※責められ攻めな元親が居ます。御注意ください。
淫蕩に耽る太陽

 一体何がどうなってこうなっているのか。
 丹念に縛り上げられた長曾我部元親は、半眼で今の自分の状況を理解しようと頭をめぐらす。
 毛利元就のもとへ訪ねてみれば、黒いザビー教の法衣をまとった元就が、わが名はサンデーだのなんだのと高らかな声を上げて元親を迎え入れた。意味が解らない元親が、何のつもりだと言えば愛がどうのと元就が言い出し、あのザビーのまねかよ下らねぇと言えば、愛を教えてやろうと顔面に何かを噴射された。その途端、視界がゆがみ意識が揺れて――気が付いたら、後ろ手に縛られ足首と足の付け根がしっかりと縄で固定をされていた。御丁寧に左右に足を開かれ柱に括りつけられている。
(愛を教えるだなんだと言って……これじゃあ拷問前じゃねぇか)
 ためしに力を込めてみるが、ミシと縄が軋みはするがほどけそうに無い。とりあえず、元就が来るのを待つしかないかとため息を付き、目を閉じる。
 ほどなくして扉が開き、漆黒の法衣をまとった元就が粛々とした足取りでやってきた。
「ザビー様の愛を理解できぬおろかな鬼よ……伝説のタクティシャンといわれた我の洗礼を受け、目覚めるがいい」
「いや、あのよォ毛利……まったく意味が、わからねぇんだが」
「これから、わかれば良い」
 歩み寄ってきた元就が、ためらいもなく元親の腰に手を伸ばし、細袴の帯を解き下帯まで剥ぎ取った。
「うぇえッ?! な、なんだよイキナリ――ってオイ!」
 むき出しとなった元親のぶら下がっている牡に、元就がかぶりつく。
「んっ――ふっ、ふんっ、ん…………我が洗礼で、身も心もザビー教の教えである愛に目覚めさせてやろう」
「はぁ? なっ、ちょっとまて、何っ――ぁ、くぅう……やめねぇかっ、やめっ」
「ふっ――無駄な抵抗よ……これほど素直に滾らせておきながら、止めろとは、な」
 繁みを探り、括れまでをも口内に含んだ元就の舌技に、鬼の宝は素直に凝り、猛った。括れをくすぐられ、吸い上げられながら蜜口を舌先でくすぐられ、根元を擦られて袋をもまれる。
「んひっ、ぁ、あふ……く、ぅんっ、もぉりっ――ちょ、おいっ……毛利っ」
 唇を唾液と元親の先走りで艶々と濡らした元就は、尺八を続けながら法衣を脱ぎ捨てる。その下が裸身であったことに、元親は目を見開いた。
「なっ……毛利――っ」
「ふっ……まだまだ、これからよ――んっ、ふ、ぅう」
 法衣から小瓶を取り出した元就は、元親の亀頭を赤子が甘えるように吸いながら、蓋を開けて甘い香りのする粘着質のある液体を手に受ける。そしてそれを、自らの菊花へと塗りつけ、指を埋め込んだ。
「ぅえっ? も、毛利――ちょ、アンタ、何やって…………っは、ああ」
「んちゅっ、ふ……はぁ、見てわからぬのならば、言うてもわからぬであろう――――我のなすがままに、されておるが良い」
 ちゅぽん、と鬼の宝から口を離した元就が、元親の腰をまたいだ。薄く笑むその顔にゾワリと怖気を感じた元親は、頬を引きつらせる。
「も、毛利…………アンタ、まさか――」
「鬼の欲など、我が身で喰らいつくしてくれるわ」
「いや、いやいやいやいや! 毛利、ちょっと待てよ、ちょ――っく、ぅう」
 ぐ、と腰を下ろした元就が、元親の牡を菊花に飲み込む。思うよりも逞しいそれに息を吐き、苦労をしながら淫唇で締め上げつつ喰らえば、元親の眉が苦痛に似た快楽にひそめられた。
「毛利――ッ、ふ、ぁ、やめ……」
「はっ、ぁ、ああ――うる、さい……っ、お、おとなしく――――我に喰われて、ぁ、おればよい――のだ」
「ぅ、あ――狭ぇ……っ、ぎ、ぎちぎちで、はっ、ぁ、ああ」
 蠕動する元就の愛壁に包まれ、劣情に元親の腰が戦慄く。甘く熱い息を吐き出す元親にほくそ笑み、荒い息を吐きながら、元就はすべてを飲み込んだ。
「はっ、ぁ――ぁあ、鬼の、ぁあ――欲…………ぁ、は――我が熱で、焼き尽くしてくれるわ――ふっ、く、ぅうっ、う」
「ぁあっ、やめ、毛利っ……う、ごくな、ぁああ」
 元親の腰を掴み、元就が腰を上下させる。あふれる元親の先走りと潤滑液が、元就が腰を振るたびに空気と混ざり、濡れた音を立てて欲を煽る。
「っ、は、ぁあ――くっ、毛利……も、ぁ、やめっ」
「はぁっ、ぁああ、戯言を――ッ、は、我の中で……暴れ猛っておるくせに…………ひ、くぅう――はっ、ぁ、ああ……早く、屈せぬか」
「ひっ、ぃい――」
 ぎり、と元親の乳首をねじりあげれば、肉筒の中で牡が跳ねる。
「ぁはっ――はっ、ぁ、ああ、もっと、ぁあ、早く、屈せぬか……」
「く、ぅあ、も、ぁあっ――毛利っ、く、うぅ……っ」
 元就が元親の乳首に吸い付き、腰を激しく振り動かす。自由に成らぬ身で与えられる快楽に、若い性があらがえるはずもなく、元親は縛られたまま腰を突き上げ始めた。自身で動くのとは違う箇所が強く擦られ、元就がびくんと震えて声を上げる。
「ぁは――っ、は、ぁあっ、ぁ、はっ、は、ぁあく、ぅうっ」
「くはっ、はっ、ぁあ、毛利っ、もぉりぃ……」
 みしみしと、元親を縛る縄が軋む。腰を動かしながら、元就は元親の背後へ手を伸ばし、縄を解いた。
「っ!」
 自由になった途端、元親は元就を組み敷く。足首を掴み肩につくほど高く抱え上げ、元就の唇に噛み付いた。
「んっ、ふっ、ぁふっ、んぅ――」
 乱暴に口内を舌で蹂躙され、元就の目じりから涙が溢れる。元親の肩を掴んだ手が、すがりつくように爪を立てた。
「ふはっ――毛利ぃ…………は、ぁ――俺を、喰らい焼き尽くすっつったなぁ…………この鬼の熱で、逆にアンタを溶かしてやるぜ」
「っは――戯言を……っ」
「身をもって、鬼の怖さを知りな」
 ぎりぎりまで牡を抜いた元親が、一気に奥まで突き立てる。
「っ――〜〜〜〜〜ッ!」
 圧迫に声も出せずに身を反らす元就の首に吸い付きながら、縦横無尽にかき回した。
「っは、ぁあっ、ぁ、ああ――く、うぅ……ぁ、ひぃ――――っ、ひ、ぁふぁ……あっ、ぁ――あぁ」
「ふっ、はぁ……どぉでぇ、毛利ぃ…………くっ、鬼の熱はよォ」
「ぁはっ――ふっ、ぁ、我に、ぁ――早く、ぁあっ、屈するがいい――ふっ、うう」
 突き上げてくる元親に、腰を揺らして元就が応戦する。喧嘩をしあっているような笑みを浮かべ唇を重ね、嬌声をからめあう。
「はぁっ、ぁんっぁあ、はっ、ぁ、あ――ちょ、ぉそかべっ、ぁあ」
「くぅ――ふっ、もぉり……ぁ、く、ぅう」
 互いに眉間にしわを寄せ、過ぎる快楽に苦悩を浮かべて深く溶け合い
「ぁはっ、ぁ、ああぁあああ」
「くっ、ぅふぅう――ッ!」
 絶頂を迎えた。
「はぁ――は、ぁあ……」
「ふっ、ぅ……」
 折り重なりあい、快楽の余韻にひたりながら頬を寄せ、唇を重ねる。
「はぁ…………ザビー教の唱える愛に、屈する気になったか――長曾我部よ」
「ぁ……ふ――俺に抱かれてぇんなら、素直にそう言えよな。この、ひねくれモンが」
 腕を絡め、口付けあう。
「鬼に素直に望みを言えば、何をされるかわからぬわ」
「最高に気持ちよくさせてやるだけに、決まってんだろ」
 ――淫蕩に耽る太陽は、西海に沈んでいく。

2013/1/14



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