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捕ゲイ

 鯨油採取のために日本近海を訪れていた船が、大嵐に遭い難破をした。その船を救ったのは、長曾我部元親自慢の移動要塞【百鬼富嶽】。
 その異様さに圧倒された、外海から来たモロコシ色の髪をし、海のように青い瞳をした青年たちは、いったいどんな人間が、船と呼ぶには勇ましすぎる要塞を指揮しているのかと慄いた。
 日本語を操れるロディが、西海の鬼と呼ばれる、近海の海賊たちをまとめあげた男が、この船の統領だと仲間に説明し、全員が震え上がった。手厚く保護をされている裏に、いったいどんな要求をされるのかと、海路はるばる鯨を追ってきた海の男たちは、恐々として岩をくりぬいた一間で、元親の登場を待った。
「ずいぶんと、えれぇ目にあったようだな」
 うわんと岩肌に響く声に、彼らは身をこわばらせた。ロディは震えながら、仲間にすばやく通訳をする。緊張をみなぎらせる彼らの前に、元親は屈託の無い笑みを浮かべて姿を現した。
「俺が、長曾我部元親だ。アンタらの船が使えるかどうか、野郎どもに調べさせてぇんだが、かまわねぇか」
 歯を見せて笑う元親の姿に、男たちはポカンとした。
 なるほど、鬼と呼ばれるにふさわしい巨躯の持ち主である。隆々とした筋肉が飾りでは無い事を、男たちはすばやく見抜いた。海賊たちをまとめあげたという話も、元親を見た瞬間に納得できた。だが彼らが驚いたのは、元親のたくましさから醸し出されるものが、荒々しいものではなく、清爽とした雰囲気であったからだった。
「勝手に船に入って、調べてもいいんだけどよ。アンタらが何の目的で、このあたりにいたのかわからねぇからな。俺の可愛い野郎どもが、船の中にあるもんを触って、剣呑な事になっちまったら、困るから先に聞いておく。正直に話したほうが良いってこたぁ、わかるよな?」
 元親の言葉を通訳するのを忘れ、ロディは彼を眺めていた。ロディが通訳しなくとも、他の者らは催促をしなかった。男たちは全員、元親の姿に惚けていたのだ。
 返事をしない彼らに、元親は首を傾げた。
「なんだ、言葉が通じねぇのか。……参ったな。政宗んとこに連れてって、南蛮語の通訳をして貰わなきゃなんねぇか」
 ふうむと弱ったふうに髪を掻く元親に、ロディは我に返った。
「大丈夫。言葉、ワカリマス。鯨、追イカケテイタ。嵐、来マシタ。危ナイ物無イデス。船、直シタイ。助ケテクダサイ」
ロディはそう言った後、仲間たちに元親の言葉を通訳した。仲間たちは深く頷き、元親に向かって十字をきった。
「そうかい。なら、船の荷物はいったん運び出すぜ。ちょろまかしたりはしねぇから、安心しな。運び出すときに、それが何なのかを知りてぇから、立会いをしてくれ」
 元親の言葉にロディは頷き、仲間に通訳した。

 ロディたちの船は、修繕可能な損傷ですんでいた。そのことに彼らはホッと胸をなでおろし、自分たちの荷物が運び込まれた、自由に使えと与えられた船室で、修理が終わるまで過ごせる事に感謝した。感謝しながら、彼らは元親の姿に妖しい気持ちが浮かぶことを、互いに確認しあった。元親の隆々とした体躯を包む肌体は抜けるように白く、眩しく彼らの網膜にやきついた。晴天の海風のように心地よい雰囲気を纏う元親だが、そこに言いようの無い美酒のような芳香が混じっている事を、彼らは感じ取っていた。それが長い海上生活で堪えていた野欲をあぶり、いつのまにか彼らの我慢を超えて溢れるほどにまで高まっていた。
 元親の子どものように無邪気な笑みが、快楽の笑みとなったときを想像し、彼らは燃えるほど体を高ぶらせた。そんな気配を微塵も感じる様子も無く、元親は彼らに接していた。
「港についたら、船宿の女に使おうと思っていた秘薬があるんだ」
 ある時、男の一人がささやいた。船の修繕が終わりそうだと言われた夜のことだった。
「香油に混ぜて塗りこめば、良い効果が得られる」
「俺は、飲ませるものを持っている」
 別の男が声を出した。
「酒に混ぜて使えば、効果は覿面だ」
 ごくり、と誰かの喉が鳴った。
 それを合図に男たちは顔を突き合わせ、明日の夜、元親をこの部屋に呼び寄せて持ちうる限りの秘薬を使い、彼を存分に味わうことに決めた。無理やりにするのではない。心地よくするのだから、お礼の意味もこめているのだという言い訳も添えて。
 そんな相談をされているとは知らず、元親は彼らに秘密の話があると呼び出され、何の備えもせずに彼らに与えている船室を訪れた。
「秘密の話てなぁ、なんでぇ」
 現れた元親に、ロディがとにかく座ってくれと勧め、彼を部屋の一番奥に座らせた。
「トテモ感謝シテイマス。オ礼シタイ。デモ色々タリナイ。全員ニ振ル舞ウ程、アリマセン。代表シテ、モテナシ、受ケテ欲シイ」
「礼なんて、気にすんなよ」
 はじめはそう言っていた元親だったが、彼らの熱心な様子に「気持ちを無下に断るのも、良くねぇな」と受ける事にした。
 彼らは大喜びで元親に葡萄酒を勧めた。むろん、秘薬が仕込まれている。珍しい酒に驚く元親に、ロディは自分たちの国の話や、船旅の話をした。元親は冒険心を掻きたてられ、ロディの話や彼に通訳される彼ら話に目を輝かせ、どんどん杯を重ねた。
「いや、面白ぇ話を聞かせて貰ったぜ」
 ずいぶんと酔いの回った元親は、上機嫌で切り上げるつもりの言葉を吐いた。白い肌が酒酔いで薄赤く染まっている。そのなまめかしさに、男たちは喉を鳴らした。
「ちょっと、飲みすぎちまったみてぇだ」
 喉を抑えた元親は、体を包む気だるさが酒気のためだと疑っていない。喉の渇きもそのせいだろうと腰を上げた。
「ソレナラ、私タチの国ノ酔イ覚マシ、受ケテ下サイ。心地イイ」
 男たちは胸を期待に高ぶらせ、元親の腕を掴み床に寝かせた。捕鯨の綱などを引いてきた屈強な男たちの手だ。酔った元親をやわらかく引き倒すのは、造作も無い事だった。遠慮の言葉を紡ぐ元親を押さえ込み、妖艶の薬を混ぜた香油を盛り上がった元親の胸筋に垂らした。
「ひゃ、冷てぇ」
「スグ、気持チ良クナル」
 元親の胸に落ちた香油を、無骨で大きな手が塗り広げる。鎖骨から脇腹に広げ、脇から掬うように胸筋を手のひらで包み、胸乳を揉む。円を描く手のひらが丹念に元親の胸筋を解すと、元親は骨の奥に官能の泉を感じた。
「っ、は、あ、もう十分に気持ちがいいから。ありがとよ」
「マダ、モット、良クナルマス」
 興奮したロディの言葉が妙な具合になった。薬入りの酒で体が妖しい痺れに包まれている元親は、逞しく大柄な彼らを押しのける事が出来なかった。元親に抵抗をする力が無いと判断した彼らは、それぞれが手にたっぷりの香油をつけて、元親の全身を愛撫しはじめた。胸乳を揉み、腕をさすり脇腹を撫で、太ももをくすぐる。足の指を口に含む者が現れると、それではと元親の脇を舐める者が出て、そうなると他の者たちも手だけではなく、唇でも元親の細やかな肌理を確かめた。
「っは、ぁ、ちょっと待てって、んっ、オメェら、何考えて……ひっ」
 彼らの緩やかな愛撫に勃起した牡を捕まれ、元親は息を呑んだ。鋭く高い元親の悲鳴に、男たちは唇を舐めて野欲を滾らせ、愛撫に熱中した。
「んはっ、は、はぁ、ああ、やめ、ぁ、ひ、ひぁうう」
 与えられる刺激の全てが薬によって増幅され、元親の肌身を、意識を苛んでいく。たくましい四肢が性感に強張り、筋肉が盛り上がる。どこか幼さを感じさせる元親の端正な顔が、淫蕩に溺れまいと懸命に喘ぐ姿に我慢がならなくなった男が、せわしなく自身の陽根を取り出し元親の顔に子種を振りかけた。
「うっ」
 唇めがけて放たれた男の子種が、喘ぐ元親の舌に触れた。ゴクリとそれを嚥下した元親は、喉の渇きが急速に高ぶったことに驚き、目を見開いた。
「ぁ、あ、なん、で、ぁ、ああ」
 元親の変化に気付いた男たちが、好色に顔を輝かせた。男の一人が元親の鼻をつまみ、口を開けさせ牡を突っ込む。
「んぐっ、お、おぐぅう」
 鼻を摘まれた元親は、呼気を求めるために口を開かざるを得ない。魚のように口を開き空気を求める元親は、自然と牡をしゃぶることになった。
「んぶっ、じゅ、はふんぅう」
 ぬるつく口腔の心地よさに、牡を入れた男はうっとりと腰を動かし、元親の喉を突く。
「ぉぐっ、んふぉお、は、ちゅ、んぐ」
 息苦しさに涙を浮かべる元親は、喉に落ちる先走りが、乾いた喉を慰める事に気付いた。乾く自分が求めているのはコレだと、本能が告げている。わずかに残った理性で、むしゃぶりつきそうになるのを自戒していた元親の牡に、知らぬ感覚が走った。
「んぐぉ、ひ、ぃいいっ」
 それは、男の一人が帆を縫う太い針を香油で濡らし、元親の蜜筒に押し込んだ刺激だった。男は元親の先走りがこぼれぬように、筒の中を傷つけぬように、慎重に針を差し込み、牡傘を舌で味わいながら蜜筒内部を刺激した。
「はふぉ、ほ、ほふっ、そんっ、ぁ、とこぉお」
 唇を戦慄かせる元親の足を抱えた男が、元親の尻を割り秘孔を見つけ、香油を注いだ。それがこぼれぬように指を押し込み、内壁に塗りこむ。
「ひふぅ、や、やめぁ、あ、ぉぐっ」
 肌身を震わせる元親の口に、外れた牡を押し込みなおした男が腰を振る。ボロボロと涙をこぼす元親の盛り上がった胸乳の尖りを捉えた男が、慰めるように指の腹で捏ねた。
「んふぅううっ、ふはっ、は、あんぅうっ、ごふっ、は、んぶぅう」
 体のあちこちから理性を砕くべく、快楽が押し寄せてくる。あらがうことも叶わず、元親の理性は砕かれた。
「ごぶっ、んぶぅううっ、んぶぉ、は、んぅう」
 喉奥に子種を吹き出され、元親の理性は欠片も残さず霧消した。喉の渇きの促すままに、元親はむせながら牡をしゃぶり求めた。
「んふっ、ふはぁ、あ、は、ぁあ、うめぇ、ぁ、もっと、飲みてぇ」
 元親の言葉をロディが通訳する。
「モット、モット気持イイ、素晴ラシイ時間、来マス」
 ロディが慈しむように告げて、男たちは元親を貪った。
「んはっ、は、ぁあ、はむぅうっ、んじゅ、は、うめぇ、ぁ、子種ぁあ」
 自ら舌を伸ばしてしゃぶる元親の鼻先に、男たちが陽根を突き出す。淫靡な喜色に彩られた元親は、嬉々として味わった。
「は、はんっ、ぁあ、乳首ぃ、ぁ、コリコリィ、は、ぁあ、もっとぉ」
 ロディが通訳すれば、胸乳に戯れる指が激しくなった。
「は、はひぃ、イケねぇ、苦しい、ぁ、あ、チ○ポが弾けちま、ぁあ」
 ロディがそれを男に告げれば、蜜筒の内部は激しく針でかき回され、元親の子種が蜜口と針の隙間からあふれ出た。
「ひんっ、ひぃあおおっ、尻、ぁ、熱い、ぁ、奥ぅう」
 腰を振る元親の言葉は通訳せずとも、男たちに伝わった。尻を掴んで割り開いた男が、怒張した自慢のモノで元親を突いた。
「ぁがっ、ぁ、はぁあ、ふとっ、ぁ、太いっ、ぁ、熱いぃい」
「気持チ、良クナイデスカ」
「ぁはううっ、き、きもちぃ、ぁ、太いので奥っ、ぁ、ゴリゴリ、きもちぃい」
 元親の返答に、ロディは満足そうに頷いて皆に告げる。男たちは牡の昂ぶる限り、元親の口腔に、秘孔に子種を注ぎ、彼の体を手のひらと唇を駆使して愛し尽くした。
「はんっ、は、はぁあ、チ○ポしゅごぃあぁ、子種ぇ、は、はふぅう、ビュクビュクとまんねぇよぉお」
 蜜筒を犯される喜びに目覚めた元親は、針を抜かれ扱かれて、子種を搾り取られた後すぐに、腰をくねらせ媚願した。
「も、もっかい、にょぉど、針でぇ、なぁ、早くぅう」
 手を伸ばして自身の牡を掴み、クリクリと蜜口に爪を立てる元親の願いは、通訳せずとも伝わった。
「は、はひぃんっ、ぁはぁあ、きもちぃい、にょおどぉお、すげぇよぉお」
 弾力のある胸乳の刺激が失せれば、元親は両手で胸筋を寄せるように包んで示した。
「乳首ぃ、もっと吸ってくれよぉ、なぁ、疼いてたまんねぇんだよぉ」
 すぐに男の一人が元親の乳首を指で捏ね、軽く歯を立て吸い上げた。
「ぁはっ、ぁ、乳首、ぁ、もっとぉ、きもちぃ、あはぅ」
 腰をくねらせる元親は、足を開き自分で尻を掴んで割り開いた。
「なぁ、奥ぅ、太くて熱いのでかき回してくれよぉ」
 すぐさま隆々と牡を滾らせた男が、元親の秘孔を突いた。
「がっ、ぁおおっ、は、ぁあ、もっと、奥っ、グチャグチャにぃいっ、奥ぅうっ、奥っ、ぁあぁあああっ」
 真っ赤に染まり濡れ光る唇から舌を覗かせ、元親は求めた。
「喉ぉ、渇いて、たまんねぇんだよぉ……なぁ、子種、もっと飲ませてくれよぉ」
 すぐさま、元親の目の前に太ましい陽根が突き出された。
「はふっ、んはぁあ、牡臭ぇの、うめぇ、最高にうめぇっ、じゅるっ、はぐぅう」
 解き放たれた豊満な元親の野欲に、男たちはしかけた自分たちが引きずられ、飲み込まれていくのに気付いた。気付いたが、もうその頃には彼ら全員が、元親の虜となってしまっていた。
「ぁふぅおおんっ、いいっ、しゅごひぃいいっ、ちもちぃいろぉお、チ○ポぉお、たいりょぉ、たいりょほぉお」
 ろれつの回らぬ元親が、歓喜の嬌声を上げて身をくねらせる。魅せられた男たちは、底の無い甘美な沼に引きずられるように、元親に溺れきった。

 数ヵ月後の要塞富嶽に、ロディらの姿はあった。世界地図を渡す事が出来ない変わりに、それの写しを作成したり、造船技術を伝えたりする、というのが表側の名目だった。居ついた彼らを長曾我部軍の皆は昔からの仲間のように遇し、こちらの文化や言葉を教えた。元親の度量の大きさに彼らも感服しているのだと誰もが思い、このまま彼らも長曾我部軍の一員になるだろうと予測していた。
 実際、男たちは元親から離れがたくなっていた。元親の人柄に惚れたことも、もちろん理由の一つではある。だが、それ以外に長曾我部軍の誰もが知らぬ、裏の理由があった。
 誰も近づかぬ、要塞富嶽の奥まった船室。当初にあてがわれた部屋が、そのまま彼らの居住室となっていた。そこに、巨躯からは想像も出来ぬほど、猫のようにしなやかな足取りで、音も立てずに近付く元親がいた。時刻は、夜の帳が下りて、すっかりと海が眠った頃である。元親は戸を叩く事も無く室内に滑りこみ、灯明の薄明かりを反射して輝く男たちの瞳にニヤリとした。
「夜の務め、しっかり頼むぜ」
 艶冶な元親の笑みに、男たちは弾かれたように手を伸ばし元親の着物をむしりとった。
「っ、あ、そんなガッつくな、は、ぁあっ」
 男たちに引かれるままに、元親は寝台に倒れる。わずかな灯に白々と浮かび上がる元親の肌身に男たちの手のひらが、舌が我先にと迫った。
「ぁ、は、はぁあ、なぁ、いつもみてぇに……なぁ」
 元親が自身の陽根を掴めば、心得たように蜜筒に針が入った。
「は、ぁ、あぁ、あ、ぅんっ、は、最高に、気持良くしてくれよ」
 快楽への期待に上ずる元親に、興奮しきった牡を見せた男たちが答えた。
「モチロンデスゼ、兄貴」
 妙な発音でそろった男たちの返事に、元親は満足そうに歪めた唇を開き、熟れた淫蕩の果実にかぶりついた。
2014/06/23



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