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うぉい!

 室内の気配に入室の許可を得ぬまま、長曾我部元親は襖を開けた。灯明の茜とも赤ともつかぬ光が、むき出された彼の歯を煌かせる。
「よぉ、石田。一杯、付き合えよ」
 のし、と大柄な体躯で遠慮なく入ってきた男は、威圧を与えるほどの偉丈夫でありがなら、海の男とも思えぬほどの白い肌と、左目を覆う紫の眼帯ですら、損わせることのできない整った顔立ちに浮かべる人なつこい笑みのおかげで、愛らしさを感じさせる不思議な雰囲気を有していた。
 配下の者たちに「兄貴」と呼ばれ慕われている彼に、室内で刀の手入れをしていた石田三成は、口の端をわずかに持ち上げることもせずに、一瞥をしただけで終えた。
「晩飯、あんま食ってなかったろぉ」
 そんな反応に慣れているらしく、元親は後ろ手で襖を閉めて、膝が着きそうなくらい傍に座した。
「旨ぇ酒と、肴を持って来たからよ」
 糸のように目を細め、元親は腰にぶら下げていた巾着から湯飲みを取り出し、徳利の中身をなみなみと注いで差し出した。
「私の食事は、あれで十分だ」
「船で一緒に過ごしている間に、アンタが小食だってこたぁ、わかったけどよ。さすがに今日のは少なかったんじゃねぇのか?」
 元親は湯飲みを置いて、竹皮の包みを開けた。貝の干物や漬物などが入っている。
「こういうモンを、軽くつまむぐらいならいいだろ」
 元親が背を丸めて、三成の顔を覗く。無駄なものを削ぎ落とし鍛えた三成の四肢は、しなやかな柳の枝のようだ。けして小柄というわけではないが、隆々とした筋骨の元親と比べれば、身幅は半分か、あるいはもっと細いかもしれない。同じ白い肌に、白銀の髪が、彼らの差をより克明にしていた。
 刀身のように鋭い三成と、どっしりとした夏雲のような元親。そこに、新たな者が加わった。
「三成、いるんだろう?」
 在室を確認し襖を開いたのは、健康的な好青年を絵に描いたような、徳川家康。日に焼けた肌に人の警戒を消し去るような、さわやかな笑みを浮かべた家康が、元親の腿に触れるほど近くに座った。
「おお、家康」
「家康。貴様、何の用だ」
 気楽な元親と剣呑な三成に、同じ笑みを向けた家康が手に提げていた包みを開く。
「あまり食べていなかっただろう? 三成」
 そこには、団子がいくつもあった。
「あ。やっぱ家康もか」
「近頃、急に朝夕が冷えるようになったからな。それで、妙な疲れを感じて食欲が落ちているんじゃないかと思ったんだ」
「余計なお世話だ」
 ふいっと三成が顔を背ける。
「そうか。それじゃあ元親。ワシの部屋で呑まないか? 三成は、放ってほしいそうだ」
「そうなのか? 石田」
 目をしばたたかせた元親に、三成は憮然とした目を向ける。
「いつもワシに、かまうなと言うだろう?」
 家康が前にのめって三成に話しかける。
「それとも、元親がいるから、そうは言えないか」
 はっと三成が家康を見、元親が片頬をひきつらせる。
「そんな顔をするなよ、二人とも。ワシが気付かないとでも思ったのか?」
 家康の目が淫靡に光る。灯明の光りが、妖しさを増幅させた。
「元親」
 家康が、元親の二の腕に触れる。その指先がなまめかしく動き、元親は唇をわななかせて頬を赤くした。
「いや、えっと……あのよぉ、家康」
「家康、貴様! 元親に何をする」
「何を? 愚問だな、三成。知っているんだろう。ワシと、元親の関係がどれほど深いかを」
「ちょ、家や……」
 家康が元親の後頭部をつかみ引き寄せ、唇で言葉を塞ぐ。
「んっ、んんっ、んぅううっ」
 不意打ちをくらった元親の口腔に、やすやすと浸入した家康の舌が楽しげに蠢く。
「んううっ、んふ、ぅうう」
 元親に劣らぬたくましさの家康だが、それでも元親のほうがまだ大きい。けれど舌技に翻弄され、頭を抑えているのとは別の手で胸筋をさすられて、元親は込めようとする力を砕かれた。
「家康、貴様ぁああっ!」
「怒るなよ、三成。元親は鬼の名の通り、欲に正直なだけなんだ。ワシとも恋仲というわけではない。……ワシだけでいてくれればと、望まないわけでは無いがな」
「――家康」
 哀切を滲ませた家康に、口吸いで瞳を湿らせた元親が呼びかける。二人の間にある繋がりに、三成は歯噛みした。
「元親!」
「おわっ……んぅうっ」
 がっしと元親の頬をつかんだ三成が、顔をぶつけるように元親の唇を襲った。
「んぅっ、ふ、んむぅううっ」
 家康に乱された口腔が、違う動きで愛される。呼気もままならぬ激しい口付けに、元親の心臓はわななき、下肢に熱が走った。
「ぷはっ、は、はぁ……石田も、何、考えてんだよ」
 はっきりと潤んだ元親の瞳が、炎の明かりに艶めき光る。
「私の目の前で、他の男に蹂躙されるなど、許さない」
「嫉妬か? 三成」
「私のこの手が刃を握る前に、立ち去れ家康」
「元親を置いて、か? それはできないな」
「うえ。ちょ、おい。喧嘩すんなよ」
 元親を挟んで、三成と家康の間に妙な空気が漂う。
「行こう、元親。秋の夜長を、ワシとじっくり過ごそう」
「元親。貴様、私の元を訪れておきながら、家康の元に行くなどという愚行を犯しはすまいな」
「いや、あの、ちぃっとばかし方向性がズレてねぇか?」
「ズレてなどいないさ、元親。元親もワシも、三成の小食を案じてきた。三成は余計な世話だと言った。ならば、もう用事は済んだだろう。元親がワシの部屋で過ごしても、何の問題もない」
「家康。貴様だけ立ち去れ。元親は私と呑むために来たのだ」
「元親は酒を酌み交わすために来たんだろう? 三成、おまえは酒ではなく、別のものを呑み、呑ませる気でいるんじゃないか」
 挑むように家康が口の端を持ち上げる。
「三成の下で、元親が奔放に乱れると知って、引き下がるわけにはいかないな」
「元親が貴様の毒牙にかかり、あられもない姿をさらけ出すとわかっていて、連れていかせると思うか」
「ちょ、おい……何の話をしてんだ、オメェらは」
 うろたえる元親を無視し、三成と家康は火花を散らせる。
「元親は、ワシと過ごすほうが楽しめる。ワシと元親の付き合いは、うんと長いからな」
「時間だけで計れると思うな、家康。貴様の手練なぞ、児戯に等しいと証明してやろう」
「いや、あのよぉオメェら。俺は酒をだな……」
「ならば、勝負だ。三成」
「いいだろう。受けてやる」
「何を言っ……っ、うぉい!」
 左右からのしかかられ、元親が倒れた。盛り上がった胸筋を押さえるように、三成と家康が身を乗せる。元親の袴を二人の手がくぐり、下帯の中へと浸入し、まだやわらかな陰茎をつかんだ。
「ちょっと待て、おいっ、ちょ……っふぁ」
 あたたかく厚みのある手と、細く節くれだった冷たい指が陰茎に絡む。細やかに、大胆に扱かれて、元親の欲はあっという間に熱くなった。
「素直だな。もう、こんなにして――元親」
 家康が、うっとりと元親の耳朶を噛む。
「従順な体だな、元親。炭のように硬く、熱い」
 静かな三成の息が、元親の首にかかった。
「んっ、ぁ……ちょっと、家康、三成……冗談っ、はぅ」
 蜜嚢が手のひらに包まれ、鈴口が指の腹で潰される。
「ほら、三成。ワシの手で、元親が声を上げたぞ」
「何を言う。今の声は、私の指の成せる技だ」
「ふっ、んぅうっ、ぁ、ちょ、ヤベェ」
 温度も感触も違う手が、陰茎に絡んで蜜嚢をもてあそぶ。息を乱した元親の胸筋に、二つの唇が落ちた。
「んぅうっ、ぁ、は……そんっ、ぁ、右も左も吸っ……ひぅ」
「こうして、舌先で転がされるのが、好きだろう? 元親」
「元親。唇で甘く噛まれ引かれるのが、たまらないのではないか」
「ふぁうっ、んっ、は、どっちも、ぁ、ああ」
 元親としては、どっちも止めろと言いたかったのだが、途切れた言葉は愛撫する二人に、違う意味で受け止められた。
「どっちも気持ちがいいのか。元親は、ほんとうに猥らだな」
「家康よりも、私のほうが良いと言わせてやる」
「それは、こちらの台詞だ。三成」
 二人は舌を、指を、相手に負けぬようにと動かし、元親を責める。両の乳首をしゃぶられて、陰茎も蜜嚢も揉み扱かれる元親は、途切れない快楽に肌を赤く染め、腰をゆらめかせた。
「ふはぁ、あ、んぅうっ、三成ぃ、家康ぅうっ、も、ちょっと落ち着け、ぁああ」
「私の名を、先に呼んだな。元親」
「ワシを呼んだ時の方が、声が甘かったように聞こえたぞ。元親」
「ひふんっ、ぁはぁああっ、も、ぁ、こんなっ、ぁあ」
「硬く凝って震えているな、元親。それほど、乳首を私に吸われるのが心地よいか」
「陰茎が濡れているぞ、元親。ぶるぶる震えて脈打って。ワシの手で扱かれるのが、心地いいんだろう?」
 左右の胸乳は凝りきり、むしゃぶりつかれても消えぬ疼きを発している。陰茎は先走りを溢れさせ、二つの手を濡らしていた。けれどそれぞれが別の動きをするので、決定的な刺激が無い。炙られるだけで放てぬ欲が、元親の腰に留まりきれずに全身に広がり、脳髄を掻き乱す。元来が実直な性質の元親は、気心の知れた相手しかいないということもあって、望みを素直に吐き出した。
「ぁふっ、んぁあ、もぉ、イキてぇ、イカせてくれよぉお」
 男二人にのしかかられても、覆い尽くされぬ巨漢の元親が、涙をこぼして身悶える。その姿に野欲を募らせた二人は、若い性を熱く滾らせた。
「ああ、そうだな。ワシがしゃぶってやろう」
 言うや否や、家康は元親の下肢をすばやく剥いて、飛び出た陰茎にかぶりついた。
「はふっ、はぁうううっ」
 心地よいと、元親が首を仰け反らせて示す。
「家康、貴様――っ!」
 歯噛みした三成は、元親の足を持ち上げ体を横にし、尻に顔を埋めた。
「ひはぁうっ、んふぅああっ」
 秘孔の口を舌で探り、唾液を流す。収縮する肉とたわむれる三成の姿に刺激をされた家康は、元親の陰茎を口腔で激しく擦った。
「んはぁおおっ、は、ぁあ、すげぇあぁ、こんっ、ぁ、こんなぁあっ」
 のたうちながら、元親は体を動かし疼く胸乳をどうにかしようと、床に擦りつけた。這い、尻を突き出す元親の下肢を家康が、三成が、蹂躙する。唾液で秘孔を濡らしていた三成は、先ほどまで刀の手入れに使用していた丁子油で、元親の秘孔を濡らし、指でさぐり開いた。
「ひんぅううっ」
 ひときわ高い声を上げた元親が子種を放ち、家康はそれを筒奥にあるものまで、吸い上げた。
「んはっ、はふぅああ……」
 うっとりと元親が笑む。
「沢山出したな、元親」
 陰茎の先に軽く唇を押し当てた家康に、三成が忌々しそうに舌を打った。
「貴様が元親を呑んだというなら、私は元親に私を呑ませる」
「あひっ、ひぎっ、ぁ、あはぁああ」
 射精の余韻を味わい尽くす前に、元親の秘孔を三成が貫いた。ぴったりと隙間無く埋め込まれた三成と元親の、結合の様子を目の当たりにした家康は目を丸くし、元親の胸に手を当て、渾身の力をこめて押し上げた。
「っ! 何をする、家康」
「せっかく二人で元親を心地よくさせているんだ、三成。見ているだけというのは、つまらないだろう?」
「ふぇ、あ、家康、ちょ……っ」
 元親の胸を支えた家康が、両方の乳首を親指の腹で押し潰す。
「元親のいやらしい孔が、陰茎を受け入れる姿を間近でみる日が来るとは、思わなかったな」
 びくっと元親が震える。緊張した四肢と連動し、締まった秘孔が三成を絞った。
「くっ……貴様、家康に感じているのか」
 三成が腰を動かし、元親の秘孔を抉る。
「はひっ、は、はぁあっ、んっ、ぁ、石田ぁ」
「元親。三成の味は、どうなんだ? ワシとは違うんだろう」
 穿たれ喘ぐ元親に、家康が優しく語りかけながら、胸乳をいじる。
「教えてくれ、元親。三成は、どんな具合だ」
 淫蕩に揺れる元親の瞳が、家康の真摯な瞳とぶつかる。促すように鼻先に口付けられ、鬼と呼ばれる男は家康の肩にしがみつき、答えた。
「ぁあ、石田のっ、んっ、魔羅ぁ、反りがすげぇ、は、からぁ、えぐられっ、ぁ、ソコぉおっ、ひっ、ひぃいいいっ」
 家康を抱きしめ、元親が背をそらす。
「家康と戯言を交わす余裕など、与えない。元親」
「はふぁああっ、ぁあ、い、しだぁ、石田ぁあ」
 ぼろぼろと涙をこぼして、自分とは違う男の名を叫びながらしがみつく元親を抱き返し、家康は彼の耳朶に唇を寄せ、片手を元親の陰茎に伸ばした。
「さっき放ったばかりだといのに、もうこんなに硬くして。ダラダラと蜜を零して、はしたないな。元親」
「ひふっ、ぁ、はぁううっ、家康ぅう」
「貴様を穿ち抉っているのは私だ、元親!」
「ぁはぁおおおぅ、深いぃっ、ぁ、石田ぁあっ」
 涙とヨダレで顔中を濡らした元親が、身を揺すりくねらせながら叫ぶ。それに答えるように、三成は元親を突き上げ、家康は彼を愛撫した。
「元親……っ」
「ひっ、ぁ、はぁああああっ――っ!」
 呼ぶと同時に身を震わせて三成が放ち、その熱に促され元親も絶頂を迎えた。ぶるぶる震える元親の陰茎を扱いて、家康が手伝う。
「は、はぁ……あ」
 うすく目を閉じ、恍惚に浸る元親の脇に手を入れて、家康は三成を強引に抜き出した。
「何をする、家康」
「次は、ワシの番だろう?」
 言うやいなや、家康は膝の上に元親を落とした。
「んはぁおおっ」
 恍惚から快楽へ引きもどされた元親が、大きくのけぞる。
「おっと!」
 倒れかけた元親の腕を、家康がつかむ。とっさに身を寄せた三成が、肩で元親の頭を支えた。
「ふう。危ないところだった。あやうく元親が後頭部を床にうちつけるところだった。助かったよ、三成」
「貴様のためにしたわけではない」
「あはは。そうだな。元親のためだ」
 家康は元親の胸筋の谷に唇を押し当て、腰を動かした。その振動が元親を通じて三成に伝わる。三成は不快に眉をひそめた。
「そんな顔をするな。先にしたのは、三成だろう? なぁ、元親」
「はふっ、はんっ、は、ぁあ、家康」
 うっとりと名を呼んだ元親に、三成は鼻の頭にしわを寄せた。肩で頭を支えたまま手を伸ばし、触れて欲しそうに震えている乳首をつまむ。
「ふぁっ」
「好きだろう? 元親」
 耳に低く三成の声が注がれ、元親はぶるりと震えた。
「んふっ、ぁ、石田っ、ぁ、イイ」
「元親、今はワシが入っているんだぞ」
 苦笑混じりに家康が腰を揺すった。
「んぁあうっ、家康ぅ」
「ワシは、どんな心地だ。元親」
 促されるまま、快楽に意識を溶かされた元親は答えた。
「ふっ、太いぃ、ぁ、ゴリゴリして、すげ、ぁ、圧迫感、すげ、ぁ、くるし……っ」
「苦しいだけか?」
「ひふっ、ぁ、ああ、ひろがって、ぁ、きもちぃ、ゴリゴリぃ、ぁあ」
「元親、家康にばかり意識を向けるな」
「ひぁうっ、石田ぁ、ぁあ」
 乳首を強く引かれて、元親が背をそらし、腕を背に伸ばして三成の肩をつかんだ。切ない呼び声に、三成が元親をあやすように口付ける。
「三成の存在を忘れるぐらい、心地よくしてみせる。元親」
「ぁがっ、は、はぁああっ、いっぱ、ぁあ、も、いっぱいで、ぁ、太いのっ、ぁ、家康ぅう」
「キュウキュウに締め付けて、すごいな。食いちぎられそうだ」
「元親、そんなに陰茎を震わせ汁を撒き散らすほどに、家康を感じているのか」
 咎めるように、三成が元親の胸乳を責めた。
「ひんっ、ぁ、ああ、乳首ぃ、ぁ、もげるっ、そんなっ、ぁあ、すごぉああ」
 家康に穿たれ、三成に胸乳を愛され口を吸われ、元親は熱の荒波に揉まれて四肢を膨らませた。
「はんっ、はふっ、はんぅううっ、もぉ、ぁ、くるっ、ぁあ、くるぅうううっ!」
 家康の脈動を感じ、蠕動した秘孔が絶頂を促す。
「くっ」
 引きずられるように放った家康を受け止め、元親が仰け反った。
「ぁひぃいいっ――っ!」
 勢いよく吹き上げ、胸元までをも自身の子種で濡らす元親に、三成は奥歯を噛んだ。乳首をつまんでいた手を組み引き寄せ、家康を抜く。
「あっ、三成」
「うるさい。貴様も同じことをしただろう。――元親、次は私を味わえ。家康など、消し去ってやる」
「あぅっ、んふ、は、ぁあ」
「それなら、元親。ワシの魔羅をしゃぶってくれ」
「んぶっ」
「家康、貴様ぁ」
「後で、三成もしてもらうといい。元親の口腔も、心地いいぞ」
「そんな事、貴様に言われずとも知っている。元親の口が、性感帯だということもだ」
「そうか。なら、これは相当、心地良いだろうなぁ、元親。上からも下からも突き上げられ、呑まされるのは初めてなんじゃないか」
「はふっ、んむっ、んぁあっ、は、はぁあ、んぐっ、魔羅ぁ、あ、ぁあ、二つも、ぁ、はぁああ」
「元親、こちらのほうが良いだろう」
「元親。ワシのほうが、喰いでがあるんじゃないか」
 若い性の促すままに、二人は元親に快楽を与え続ける。
「んぶぅううっ、んはっ、ぁ、もぉ、いっぱ、ぁあ、腹いっぱ、ぁあ、らめぁ、しゅごぃあはぁああ」
 ろれつが回らなくなるほど元親が溺れても、二人は愛戯を緩めることなく与え続け、元親が泣きながら許しを乞い、意識を失うまで淫宴は続けられた。
「元親は、どちらも好きなようだな。それぞれに違っているから、良いのだろう」
「――これほどに乱れ狂う元親は、初めてだ。癪だが、再び同じ時を持つことも、やぶさかではないと言ってやる」
「はは。そうだな。こんなに愛らしい元親が見られるのなら……ワシひとりのものとならないのなら、いっそ。……三成が、その相手なら」
「――家康」
 元親の意識が失われている間に、妙な協定が組まれようとしていた。
2014/10/12



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