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こじゅ茄子を収穫しよう

 ぷっくり艶めいている茄子を手に、片倉小十郎は満足を顔中に広げた。
「いい出来だ」
 奥州の筆頭が失った右目と称されるほど武名をとどろかせている彼は、野菜作りでも定評があった。見事な形の茄子は力強く反り返り、艶々と黒光りしている。収穫されるのを待ち望んでいる茄子を、いくつも笊に乗せて腰を上げた小十郎は、ほくほく顔で屋敷に戻りながら、どう調理しようかと考えていた。
 土間に足を踏み入れて、人の気配に視線を向けると、土間に足を下ろして床に座っている主、伊達政宗の姿があった。秀麗な顔が夏の日差しを受けて、薄暗い土間に浮かんでいる。
「政宗様」
 呼びかければ、政宗は口の端を持ち上げて立ち上がった。
「そろそろ、戻ってくる頃だと思ってな」
「何か、ございましたか」
 眉をひそめた小十郎に、政宗はからりと「No」と放って、笊の茄子に手を伸ばした。
「立派なもんだ」
「今年も、いい出来となりました。今夜の菜にいたしますが、どのような調理を望まれますか」
「そうだな」
 顎に手を当てた政宗が、不敵に唇をゆがめる。
「俺も収穫をしたい」
 ぱっと小十郎の顔が輝く。
「ならば、取りごろの茄子がまだございますので、畑に参りましょう」
 笊を置いた小十郎の脇に、政宗がすり足で近づいた。滑らかな動きを不穏に感じて問いを発する前に、小十郎の股間が政宗の掌中に握られる。うめいた小十郎の首筋に、政宗の歯が立った。
「っ、政宗様」
「収穫、させてくれるだろう?」
 劣情に濡れた瞳でささやかれ、小十郎は戦慄した。
 息を呑んだ小十郎の襟を噛んだ政宗が、首をそらせれば胸元があらわになった。日に焼けた肌に目を細められ、小十郎の腰に甘い疼きが走る。股間とおなじく尻も掴まれ、下唇を噛んだ小十郎は身をよじった。
「たわむれを」
「たわむれに見えるか?」
 俺の目を見ろよと言外で告げられて、ゴクリと喉を鳴らして光る左の目を見つめた。政宗は本気で、小十郎の腰の茄子を収穫するつもりでいる。逃れられないと、小十郎は肌をざわめかせた。
「では、土を落としたのちに」
「今、すぐだ」
「しかし」
 このようなところで、という咎めは口に出せなかった。器用に動く長い指に蜜嚢ごと陰茎を包んで揉まれ、快感のうめきを呑み込む。喉の奥で笑った政宗の唇に鎖骨を噛まれ、軽く残った歯型を舐められると、もう抵抗などできなくなった。息を弾ませた小十郎の欲の証拠を文字通り握る政宗が、ニヤリと頬をゆがめる。
「収穫、されたいだろう?」
 かすかに顎を動かして答えた小十郎の胸先が疼き、そこに政宗の舌が伸びた。吸いつかれ、うめく小十郎の帯が解かれる。下帯の脇から差し込まれた指に、小十郎の立派な茄子が引き出された。ゆるゆると扱かれて猛った先端から、とろりと汁気があふれ出す。指の腹で張り出しに塗り広げられて、ゾクゾクと震えた小十郎の膝がわなないた。
「は、ぁ」
 吐息を漏らした小十郎は、政宗に導かれて床に座った。短袴を脱がされ、下帯を取られた小十郎の膝が開かれる。かかとを床に乗せるよううながされ、その通りにした小十郎の背中に、取られた下帯が回された。膝をくぐった下帯が結ばれて、開いた形で足を固定される。片頬をいたずらっぽく持ち上げた政宗は、それだけでなく小十郎の腕も帯で縛った。胸筋の盛り上がりを強調するように、上下に帯で挟む形で腕も縛られ自由を奪われた小十郎の興奮が増した。
「いやらしい顔だな」
 クックッと喉を鳴らす政宗の舌なめずりに、小十郎の秘孔が収縮する。体が覚えた快感を、本能が期待していた。
「立派に育って、収穫時だろう? こんなに汁気もたっぷりで、うまそうだ」
 根元から先端までを撫で上げられて、小十郎は喉をそらした。クルクルと汁の出口を撫でられると、えもいわれぬ甘美な震えが全身に広がっていく。小刻みに震える小十郎の肌は、政宗の視線に舐められて熱を増した。
「ぅ、は……ぁ、政宗様」
「このまま、じっくり収穫の楽しみを味わうとするか」
 つぶやいて、政宗は小十郎を見下ろしながら、今にも弾けそうな小十郎の茄子を撫で続けた。ダラダラとこぼれる汁が陽光を受けて、テラテラと輝いている。痙攣する怒張は痛々しいほどに張り詰めていた。
「うまそうだ」
 ギュッと根元を握られて、小十郎は鋭くうめいた。そのまま強く扱かれれば、すぐにでも果てられる。けれど政宗は指を動かさず、小十郎の反応を眺めていた。
「っ、は、政宗様」
 乱れる息を押さえつけ、小十郎は呼びかけた。政宗は反応せず、じっと小十郎を見下ろしている。小十郎の尻がいよいよ期待を膨らませ、ヒクヒクとうごめいた。それを見透かすような政宗の目の光に、小十郎の声がうわずる。
「収穫時を過ごされませぬよう」
「まだ、もっといけるだろう?」
 意地の悪い表情に胴震いした小十郎の全身に、極まりを望む欲望が駆け巡る。劣情にめまいを起こした小十郎の陰茎の先が、軽く爪で弾かれた。
「ぅあっ」
 ピュッと汁が飛んで、小十郎の腹に散る。政宗の指はじっくりと、小十郎の張り出しを主軸に先端を移動した。
「は、ぁ……あっ、ぅ、んんっ」
 淡い刺激に堪えるため、総身に力を入れた二の腕や太ももの筋肉が盛り上がる。腰を追った政宗の唇が乳首に触れて、小十郎は鼻を膨らませた。
「ふは、ぁ、ああ……っ」
 チロチロと胸の尖りをからかわれ、いつまでも訪れない解放の時を待ち望む小十郎の理性が崩れる。待ち望んでいた時を得た政宗が、小十郎を背後に転がした。たわいなく背を床につけた小十郎の尻を左右に開いた指が、秘孔を開く。濡れた指を差し込まれ、入り口をグルリとなぞられた小十郎の陰茎が跳ねた。
「は、ぁあっ、ん、ぅ」
「もっと、聞かせろよ」
 甘いささやきに、小十郎は歯を食いしばった。こんなところであられもない声を上げるわけにはいかない。政宗の部屋ないし自分の部屋ならまだしも、ここは土間なのだ。誰がいつ、表から、あるいは廊下の先からやってくるとも限らない。わかっていて、政宗はわざと小十郎を焦らして遊んでいた。
「headstrong honey.もっともっと、乱れさせてやる」
 肉壁をかき回されて、小十郎は背を丸めて暴れる快感を抑えようとした。しかし小十郎の体を知り尽くしている政宗にかなうはずもない。淫液をまき散らしながら、小十郎はガクガクと悦楽に震えた。
「く、ぅは、あ……っ、あ、はぁ、あっ、んぅうっ!」
 自由に跳ねる陰茎が欲望をほとばしらせる。尻で達した小十郎は一瞬の虚無に包まれた。政宗の指が抜かれ、うつむけに回されたかと思うと、硬いものを突き入れられる。
「ぁぐっ、が、ぁ……は、ぁおおっ」
 吠えた小十郎の内壁が収縮し、埋められたものを歓迎した。絡みつかれた政宗が押しを振り立てれば、小十郎の目の奥に火花が散った。ガツガツと乱暴に突き上げられ、奥までこじ開けられると思考などできなくなる。ここがどこなのかも忘れて、小十郎は声を限りに吠え続けた。
「は、ぁおおおっ、お、おおうっ、く、はぁあ、あっ、ふはぁああっ」
 自由にならない体をよじり、尻を前後に揺らす小十郎の腰に、逃すまいとする政宗の指が食い込む。激しく出入りする政宗の熱に、小十郎の内側は淫らに爛れた。
「んはぁあっ、あ、はぅう、お、ふぁあっ」
 力を取り戻した小十郎の茄子が、ぶるんぶるんと震えながら先走りをまき散らす。政宗は容赦なく小十郎を追い詰めて、己の猛りをぞんぶんに注ぎ入れた。
「くっ、はぁ」
「ぉふっ、あ、はぁあああ!」
 ギュウッと内壁で政宗にすがりながら、小十郎も欲を解放させた。パタパタと余韻を垂らす陰茎が、政宗の指に絞られる。たっぷりと汁気を放った小十郎の茄子は、しんなりとおとなしく垂れ下がった。ずるりと政宗が引き抜かれた秘孔が、名残惜しそうにうごめいている。
 ピシャリと尻を叩かれて、小十郎はちいさくうめいた。
「小十郎、今度は俺の茄子でも、収穫してみるか?」
 からかわれながら戒めを解かれた小十郎は、気だるい体をのそりと起こした。政宗の左目が、期待に輝いている。無言で口を開いた小十郎は、政宗の腰に手を伸ばし、放ち終えておとなしくなっている腰のものに舌を伸ばした。
 収穫祭は、これからが本番だった――。

2018/08/15



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