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 【モブ輪姦:朝靄に乗じて】のその後です。
続・朝靄に乗じて

 腹心の片倉小十郎が、いつまでたっても姿を見せぬとはどういうことか。
 奥州を統べる伊達政宗は、自分が目を覚ます頃には必ず居室に現れる、小十郎の姿が無い事に首を傾げた。褥が片付けられ、政宗が身仕度を整え終えても姿を見せる気配は無い。
(そういえば近頃、田畑が荒らされていると言っていたな)
 政宗の眠る前の挨拶に来た小十郎が、その見張りをするのだと言っていた事を思い出し、政宗は彼がそのことで現れないのだろうと考えた。
(小十郎にしちゃあ、珍しい)
 夜通しの監視ならば疲れるだろう。昼まで休んでも構わないと政宗が言えば、小十郎は「そのようなことをするわけには、まいりません」と、生真面目に細く整った眉をキリリとそびやかした。だが、やはり疲れを感じ、休んでいるのかもしれない。休む事も大切だと、政宗に教えたのは小十郎だ。小十郎の畑が荒らされている、という事以外に剣呑な事案は今のところ無かった。政宗の提案を固辞した小十郎だが、やはり休もうと考えを改めたのだろうと、政宗は深く気にせず朝餉を済ました。
「筆頭! 片倉様からの秘密の荷物ってのが、届いているっス」
「Ah? 小十郎からの秘密の荷だと」
 朝餉の膳が片付けられ、茶を啜っていた政宗のもとに、そんな報告が届いた。
「それが、こんくらいの大きなつづらで」
 報告をしに来た兵が、両手を大きく広げて見せる。光のある左目を怪訝にひそめ、眼帯の上の右眉を持ち上げた政宗は、少し考えてから腰を上げた。
「よし。なら俺の私室に運びこめ。その後、俺が呼ぶまで誰も近付くな」
「え。でも、筆頭。片倉様の名を語った物騒なモンだったら、どうするんスか」
 たじろぐ兵に、政宗はニヤリと口の端をゆがめた。
「そんときゃ、そんときだ。No worries」
 たのもしい政宗の様子に、兵はそれ以上の言葉を続ける事が出来なくなった。
「了解しやした。すぐに、運びます」
「ああ。何が入っているかわかんねぇから、慎重にな」
 そうして政宗の居室に運び込まれたのは、大人一人がゆうに入れるほどに、大きな荷物だった。
「ふうん」
 顎に手を当て、政宗はつづらの周りを歩きながら観察し、顔を近づけ匂いを嗅いだ。別段、不審な点は見当たらない。つづらは門の前に【密荷 伊達政宗宛 片小】という張り紙つきで置いてあったという。いかにもあやしい。いかにもあやしすぎて、逆に不自然だ。なので政宗は居室に運び、誰も呼ぶまで近付くなと命を下した。
「開けてみるか」
 つづらの周囲を巡っていても仕方が無い。政宗は刀を手に、つづらの側面を切った。ゆっくりと崩れるその奥に見えたものに、政宗は目を見開き刀を捨てて駆け寄った。
「小十郎!」
 それは、いつもの時間に現れぬ片倉小十郎だった。
「なんで、こんな……」
 いつもは後ろに寸分の隙もなく、綺麗になでつけられている髪が乱れている。彼を包むようにかけられているのは派手な、遊女などが好んで着そうな女物の着物だった。それを掴み引いた政宗は、着物の下の小十郎の肌に息を呑んだ。一糸纏わぬ小十郎の裸身が現れ、逞しく鍛え抜かれた小十郎の肌のそこここに、うっ血の痕が見える。
「What does this mean?」
 つぶやく政宗の手が震えながら小十郎の肩に触れる。温もりがあることに呑んだ息を零し、政宗はつづらの中に目を走らせた。文が有るのを見つけた政宗は急ぎ開いて、文字の上に目を走らせる。読み進めるうちに政宗の面相は鬼のようになり、文を持つ手が怒りに震えだした。
「Shit!」
 読み終えた政宗は文を怒りのままに丸め、床に叩きつけた。ギリリと政宗の歯が鳴り、握った拳が戦慄く。
「う……」
 政宗の悔しげな叫びに耳を打たれた小十郎が、声を漏らした。ハッとした政宗が小十郎の顔を覗きこむ。
「小十郎」
 ゆっくりと小十郎の瞼が持ち上がり、ぼんやりとした目が政宗に向けられた。その目が焦点を結ぶまで、政宗はじっと小十郎を見つめた。
「ま、さむね……さま」
 惚けたように声を出した小十郎に、政宗は微笑む。身を起こした小十郎は片手で頭を抑え、うつむいて見えた自分の体にギョッとした。
「あ、あぁ」
 裸身の肌に浮かぶうっ血が、小十郎の記憶を呼び覚ます。朝霧の中、見えぬ相手に媚薬を投与され、好きに貪られた。薬のせいとは言え、悦んで下郎の愛撫を求めた自分を覚えている。
「小十郎」
 身を硬くした小十郎をいたわるように、政宗が名を呼んだ。ハッとした小十郎が政宗を見、慌てて体を小さく追って後じさる。背につづらの壁が当たり、そこで初めて小十郎は、自分がつづらの中にいたことに気付いた。
「政宗様、これは……」
 小十郎の声が動揺に掠れている。
「安心しろ。つづらの中を見たのは、俺だけだ。人払いもしてある。おまえに何があったのかも、把握している」
 小十郎の顔から、サッと血の気が引いた。
「把握している、とは――」
「ご丁寧に、おまえに何をしたのかを書き添えて寄越しやがった」
 忌々しそうに吐き捨てながら、政宗は丸めた文を顎で指した。小十郎が硬直のあまり、小刻みに震えている。悲しげな色を瞳に宿し、政宗は小十郎の頬に手を添えて、そこにある古い傷跡をなでた。
「畑を荒らしたのは、小十郎を呼び出すためだったと書いてあった。迂闊だったぜ。一人で行かせなきゃ、良かった」
「政宗様」
 血を吐くように呻く政宗に、小十郎の瞳も悲哀を浮かべる。
「全ては、俺の油断。政宗様には何の落ち度もございません」
「薬で散々にもてあそばれたんだってな」
「そ、れは」
 小十郎の目が、政宗から逸れた。政宗は小十郎の頬に手を添えたまま、親指を伸ばして小十郎の唇をなでた。ブルリと小十郎が震える。
「おまえがこんな目に遭ったってぇのに、俺はどうすることも出来ねぇ」
 息交じりの政宗の声音に、小十郎はツバを飲み込んだ。ジワリと腰の辺りに熱が生まれる。
「政宗様が気に病まれる事は、ひとつもございません」
 犯人を探せば、小十郎がどんなことをされたのか、世間に知られる事になる。小十郎をつづらで送り、政宗以外の誰も見る事が無ければ、竜の右目の醜態は隠そうとされる。そう踏んで、小十郎からの秘密の荷と書き添えてあったのだと、犯人の意図は用意に察せられた。悔しい事に、その目論見は当たった。
「自分からケツ振って、チ○ポが欲しいって言ったらしいな」
 グッと小十郎は喉を詰め、目を閉じた。政宗は小十郎の唇を指の腹でなでながら、彼の耳に息を吹きかけた。
「常人に使用する六倍の量、使われたらしいな。そんだけ投与されたんなら、狂っちまっても仕方がねぇ」
 小十郎の喉が引きつり、鼻から漏れる息が荒くなる。政宗の息が触れるたびに快楽が煽られ、小十郎の四肢が痙攣した。このままでは昂ぶってしまうとわかっていながら、小十郎は身動きを取る事ができない。
「尿道まで犯されて、悦んでいたらしいじゃねぇか」
「政宗様、もう」
 やっとの思いでそれだけをつぶやいた小十郎の口内に、政宗は指を入れた。
「もう、何だよ。なぁ、小十郎」
「ふっ」
 政宗の長い指が小十郎の口腔をまさぐる。頬裏を、舌を、上あごをくすぐられて、小十郎はうっすらと目を開けた。獰猛な笑みを浮かべた政宗が、小十郎を見つめている。その傲岸で貪婪な淫靡さに、小十郎の胸が熱くなった。
「は、ぁ、んふ、んっ」
 小十郎の舌が動き、政宗の指に絡む。それと戯れるように、政宗は指を動かした。
「んっ、ふ、ふむっ、んは、ぁ」
 小十郎の面相に恍惚が浮かび、政宗は唇を舐めて彼の口腔を探った。
「ふはっ、んっ、はぅ、ふ」
 濡れた音が小十郎の口から漏れる。政宗の指をしゃぶるたび、彼の指で口内を愛撫されるごとに、小十郎の全身に野欲が広がり、甘い痺れが皮膚に走った。
「んふ、は」
「たまんねぇ顔、すんなよ」
 熱っぽく掠れた政宗の声に、小十郎の下肢が震える。胸乳の尖りが疼くのを感じ、秘孔を収縮させた自分に、小十郎は羞媚を浮かべた。
「は、はふ、んっ、ふ」
 政宗の指に甘える小十郎に、政宗の腹の下が熱くなった。
「指より熱くて太いモンを、咥えてみねぇか?」
 政宗の指を吸ったまま、小十郎は淫蕩に濡れた目を上げた。政宗の猥らな気色を見止め、小十郎は軽く政宗の指に歯を立てる。それを了承と受け取り、政宗は小十郎の口内から指を抜き、唇を重ねた。
「ふ、んっ」
 政宗の舌が小十郎の舌を絡めて導く。望まれるままに舌を差し出した小十郎は、それを強く吸われて腰を震わせた。その拍子に、コプリと陰茎の先から蜜がこぼれた。
「口ん中だけで、イケそうだな」
 政宗の揶揄に小十郎は身を小さくする。体中から妖艶な芳香を振りまきながら恥らう姿に、政宗の牡は天を向いた。
「しゃぶってくれよ、小十郎。このままじゃ、熱くて辛い」
 政宗が無造作に牡を取り出し小十郎に見せた。目を見開いた小十郎は、飢えた獣のように目をギラギラと輝かせながら、それでも理性が勝ったらしく身を引いた。
 首を傾げた政宗に、小十郎は拳を握り、総身に力を入れて欲を押し込め唸った。
「このような浅ましく穢れた身で、政宗様の相手をするなど、出来ません」
 どこまでも真面目な小十郎に、政宗は呆れた息を吐き、小十郎の顎に手をかけ鼻先に自身の牡をつきつけた。
「薬のせいで、下衆のチ○ポを旨いってしゃぶっちまった。それは、小十郎の不徳のせいじゃねぇ。――なぁ、小十郎。おまえの目の前にあるモンは、咥えたくねぇか?」
 言葉に促された小十郎の目が、政宗の怒張した陰茎に向く。むしゃぶりつきたい衝動を必死に堪え、小十郎は首を振った。
「望まねぇモンを欲しがったのは、薬のせいだ。今、おまえは薬の名残があるかもしんねぇが、理性は残ってる。薬の効果は薄れてきてんだろ? 理性の残っている状態で、おまえの意思で、俺を欲しがれ、小十郎。無理やりに望まされたモノを欲したのと同じ言葉で、おまえの意思で、俺を求めろ」
 小十郎の顎に触れていた政宗の手が落ちる。小十郎は眼前の政宗の陰茎を見つめ、口を開いた。
「はふ、んっ、は……政宗様のチ○ポ、は、おいしゅうございます」
「そいつぁ、良かった」
 ニヤリとした政宗が、小十郎の髪をなでた。
「好きなだけ、食え」
「はい、ぁ、ふ、んっ、んふ」
 政宗をしゃぶりながら、小十郎は手淫を始めた。自らを扱きながら政宗の陰茎を頬張る小十郎に、政宗が静かに驚く。
「はふ、ぁ、政宗様のチ○ポ汁、ちゅるっ、ぁ、おいしゅうごさいます。もっと、この小十郎に味わわせてください」
「遠慮せず、好きなように貪りな」
「はい……んっ、んふっ、は、じゅっ、んぐっ、んっ、んぅ」
 政宗の牡を喉奥まで飲み込んだ小十郎が、頭を動かし文字通りに貪りながら、手淫の手を早める。
「そんな、ガッつくほど旨ぇのかよ」
 政宗の声が熱に揺れている。その声音が小十郎の耳朶を愛撫し、脳を揺らした。
「は、ぁあ、おいしっ、は、んじゅっ、はむぅ、政宗様のチ○ポ汁、んぅう」
 ぶるっと小十郎が震え、自らの手の中に子種を受け止める。
「先に、我慢が出来なくなっちまったか」
「は、申しわけございませ、はむっ、ん、ふぅ」
 射精の余韻に浸りながら謝りつつ、小十郎は政宗の牡をしゃぶった。
「政宗様も、どうぞ小十郎の口内に、思うさま放ってください」
「飲みてぇのか?」
 政宗の意図を察し、小十郎がチュルリと主の牡先を吸った。
「政宗様のチ○ポ汁、濃いのを飲ませていただきたい」
 言葉遣いは丁寧だが、小十郎の瞳は淫蕩に沈んでいる。卑猥な顔相に、政宗の牡が反応し子種を滲ませた。それに気付いた小十郎が、あわてて舌を伸ばして舐め、そのまま口をすぼめて牡を丸ごと吸い上げる。
「じゅっ、んふっ、んっ、んふ、ぅは」
 政宗の陰茎をしゃぶりながら、小十郎は自分の子種で濡れた指を、疼く秘孔に押し込んだ。
「ふはっ、んっ、んじゅっ、は、政宗様っ、はふ」
「ずいぶんと、はしたねぇじゃねぇか」
「んはっ、ぁ、おぶっ、んぐぉお」
 自らの秘孔を探る小十郎に、若い野欲が堪えきれようはずもなく、政宗は小十郎の頭を固定し、ガツガツと腰を打ちつけた。
「はぁ、小十郎、ほら。もっと吸えよ」
「ぉぐっ、んぶぁ、はふっ、ぁおお」
 喉奥を突かれ口内を乱暴に乱されて、小十郎はボロボロと涙をこぼしながら、それでも嬉しそうに政宗の牡に喰らいついた。
「イクぜ、小十郎」
「ごぶっ、げはっ、はっ、はふっ、んぅう、は、はぁ、あ」
 ぐ、と小十郎の頭を押さえつけて放った政宗の子種が、マトモに小十郎の喉を打った。むせる小十郎の口の端から唾液と子種がこぼれる。それを拭った政宗の指に小十郎は舌を伸ばし、放った陰茎を掃除するように舌を絡めた。
「ふは、ぁ、政宗様」
 口の周りを舌でぬぐった小十郎の姿に、政宗の野欲は再び湧き上がる。それに喜色を浮かべた小十郎は、大きく足を開いて艶やかに濡れ光る唇で求めた。
「政宗様のチ○ポで、小十郎の尻奥をグチャグチャにしていただけますか」
「Leave it to me」
 政宗が小十郎の足を抱えると同時に、小十郎は秘孔に沈めていた指を抜いた。おおいかぶさる政宗の淫質に、小十郎の卑欲が破裂した。
「ああ、早く、政宗様。政宗様のチ○ポ、チ○ポを下さいっ、政宗様のチ○ポぉ」
 腰をくねらせ身悶える小十郎に、政宗の理性が吹き飛んだ。
「望みどおり、くれてやる」
「ぁがっ……ぁ、は、はぁあおぉおぅ」
 政宗が沈み、小十郎が苦しげに息を詰まらせる。が、すぐに恍惚の笑みを浮かべ、小十郎は腰を揺すって催促した。
「ぁはぁあ、もっとぉ、奥っ、ぁ、チ○ポでぇ、犯してくださっ、ぁ、政宗様ぁあ」
「言われなくとも……ッ!」
「はひっ、はぁおううっ、政宗様っ、ぁ、はぁあ」
「く、すげぇ締め付け……そんなに、コレが欲しかったのか、小十郎」
「はっ、はぁああ、もっとぉお、政宗様のチ○ポ、ぁ、熱、ぁあ、小十郎を溶かしっ、溶かしてくださ、ひぃい」
 乱れ狂う小十郎の求めるままに、政宗は欲を 穿ち子種を放ち、口を吸っては震える胸乳に舌を伸ばした。
「はっ、はんぅうっ、乳首ぃ、ぁ、政宗さまぁ、もっと、吸ってくらさ、はぁあ」
「自分のチ○ポ扱きながら、言うんじゃねぇよ。小十郎」
「ぁ、も、もうしわけございませ、ぁ、なれどっ、手が、とまらなっ、ぁ、はぁあ」
 小十郎の目は焦点を失い、唇が笑みを浮かべる。身も余も無く乱れる姿に政宗の欲は果てず、幾度も熱を蘇らせて小十郎の求めに応じた。
「ずいぶんと淫乱な体にされちまったもんだな、小十郎」
「はひっ、ぁ、こじゅ、は、ぁあ、いんらんっ、ぁ、まさむれさまろぉ、チ○ポぉ、チ○ポなしれはぁあ、も、いきてられまっ、ぃいっ、ぁ、おくぅ、もっと、まさむれさまぁあ」
 何時まで経っても人払いの解除がされないことに兵がハラハラしはじめても、二人の欲が尽きる事は無く、姿勢を変えては挑んで絡み、痴態の限りを尽くして貪りあった。
「はひぃいっ、こわれっ、ぁ、こわれてしま、ぁ、ましゃむれはむぁあ」
「そんなヤワじゃねぇだろう、小十郎? もっともっと、愛し合おうぜ」
 その後、何の説明もされぬまま、この一件は終わったと兵らは説明をされた。得心がいかないまでも、主がそう言うのならと、兵らは首をひねりつつ納得をした。
 それから彼らは時々、政宗と小十郎が意味ありげな視線を交わす姿を目撃し、その後には必ず二人の行方が突如として知れなくなるという事態に遭遇する事になる。

2014/06/25



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